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- 2026/10/22 15:40 掲載
「フランス危機」が本格化、10年債利回り24年ぶり水準 デモと暴動、予算難航で
CNBCによると、利回りは21日のパリ時間11時30分ごろに5%を超えた。5%の大台に乗せたのは2002年以来初めてで、一時的な動きだった。その後は約6ベーシスポイント(bp)高の4.9794%になった。
背景にあるのは、週末の大規模デモと暴動、そして分裂した議会での予算成立の難航だという。ルコルニュ首相は2027年予算で540億ユーロ(約9兆7,000億円)の歳出削減を目標に掲げている。
フランスはEU(欧州連合)の過剰赤字手続きの対象で、昨年末の財政赤字はGDP(国内総生産)比5.1%だった。EUは3%に近づけるよう勧告している。
これに先立つ19日には、暴動の激化でフランス国債が下落した。ブルームバーグによると、ドイツ10年債との上乗せ利回りは8bp拡大して146bpとなり、ユーロは対ドルで下落した。
CNBCは19日、週末のデモが数十万人規模に上り、2,000人超が拘束されたと報じた。同日のCAC40は午後に1.7%安となり、フランスとドイツの利回り差は2010年代初めの欧州債務危機以来の高水準に広がったという。
政府は予算の成立を急ぐ構えだ。レスキュール財務相は21日、RTLに対し、予算は成立させられるとの確信を示した。選択肢がないためだと説明している。必要なら憲法49条3項を使い、議会採決を経ずに押し通す用意があるという。
次期大統領選の最有力はマリーヌ・ルペン氏だ。当選後18カ月以内に赤字を3%未満にできると発言しているが、批判する側は財源の信頼性に疑問を呈している。
では、利回りの上昇に歯止めをかけるのは、ECBなのか、それとも政治なのか。背景には、市場関係者が口にした「現実的なリスク」という警告と、ECBの出方をめぐる見立てがある。
・ECBは本当に動かないのか、ゴールドマン・サックスのアナリストの見立て
・フランス銀行総裁が語った、赤字を3%へ戻す期限
・日本の長期金利にも上昇圧力か、日本総研の警告
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