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  • 2026/06/29 掲載

「調達クライシス」どう突破?1億円超の削減も…「60分→8分」ちりつも時短の“威力”

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調達・購買部門は、企業の原価と粗利を大きく左右する重要部門だ。長年にわたりコスト削減が最重要課題とされてきたが、今、その役割が根本から問い直されている。そこで、サプライヤーからも社内からも“選ばれるバイヤー”になるには、何を変えるべきなのか。調達改革の専門家である福原 政則氏と組織の購買改革を支援するMonotaROの塔下 新人氏に、今やるべき実務改革とそれらがもたらす効果を聞いた。
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調達・購買部門は今、岐路に立たされている
(画像:本文をもとにAIを使用して生成)

もう「安く買う」だけではダメ…調達・購買部門を襲う“3つの波”

 まず第1の波は、2026年1月に施行された取適法(中小受託取引適正化法)への対応だ。同法に違反して公正取引委員会から勧告を受ければ、社名公表による信用失墜や取引停止など、経営への深刻なダメージにつながりかねない。

 調達改革のコンサルティングを数多く手がける福原イノベーション研究所 代表取締役社長 兼 CEOの福原 政則氏は「もはや業種業態を問わず、中小受託事業者(下請け事業者)に従来通りの価格を求めるような取引慣行は通用しなくなっています」と指摘する。

 第2の波が、地政学リスクである。材料の調達が難しくなる一方、在庫を多く持てば保持コストがかさむ。従来の「コスト低減」最優先の考え方から、必要なものを納期通りに確保する「調達保全」とのバランスが問われている。

 そして現場には、これら2つの波に対応するためのもう1つの深刻な課題がのしかかる。それは人材不足と時間的制約だ。業務が属人化し、情報も分散しているため、データに基づく判断に取り組みにくい。本来なら戦略的な業務にリソースを割くべきだが、日々の煩雑な業務に追われているのが実情である。

「コストばかりを優先するとコンプライアンスに影響し、ステークホルダーからの信用を失いかねません。だからこそ調達購買部門の重要性が高まり、同時にプレッシャーも増しています。これからは“損得”ではなく“善悪”で判断する調達購買部門にならなければなりません」(福原氏)

 では、こうした逆境の中で調達購買部門はどう進化すべきなのか。鍵となるのが、「選ばれるバイヤー」になるための実務改革である。

この記事の続き >>

  • ・“選ばれるバイヤー”になる企業は何を変えているのか? 専門家が説く「3つの改革」

    ・なぜ購買はブラックボックス化するのか? 全社で可視化するための解決策

    ・1年で1億円超も…「60分→8分」ちりつも時短がもたらす、間接材購買の見える化の威力

    ・【事例】UBE、積水化学工業は何をどう変えた? 業務量62%削減、年間数千万円の効果

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