製造業DXの最後の壁は「工場」ではなく「経理」? 請求書と経費精算に必要な改革とは
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製造業の経理が「後回し」にされてきた理由
経理業務は、これまでのやり方でなんとなく回っていたため、変革が後回しにされがちである。
「なんとなく回っている」という感覚は、実は非常に危ういものだ。2025年7月に全国の経理担当者1000名を対象に実施した調査で、製造・建設・インフラ業界の293名のデータが浮き彫りにしたのは、現場の切実な声だった。
請求書受領業務への不満として最も多かったのは「月末月初に業務が集中している」こと。続いて「紙・手作業が中心になっている」「出社しないとできない業務が多い」という順となった。
改善したいことを尋ねると、トップは「紙・手作業から脱却したい」、次が「月末月初の業務を平準化したい」、そして「業務工数を削減したい」と続いた。担当者たちは問題を正確に把握している。それでも改善できないのは、製造業固有の業務体制に原因がある。
本社、工場、営業所、支社──複数拠点にそれぞれ請求書が届き、月末月初になると各拠点から紙の請求書を郵送で本社に集め、経理担当者がスキャンし、手入力し、会計ソフトへアップロードする。このプロセスが、業界の慣習として何年も変わらずに続いてきた。
さらに、昨今の人材不足が事態を深刻化させている。経理人材の採用が難しくなる中、特定の担当者に業務知識が集中する「属人化」が進めば、その人物が不在になったとき業務はたちまちブラックボックスと化す。
「引き継ぎが不十分で、どこに請求書が届いているか分からなくなる」といった状況が、決算の遅延や支払いミスに直結する事例が増えているのが現実だ。では、その課題を超えるための解決策とは何か?
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