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  • 2026/02/13 掲載
ニッセイ・ウェルス生命の「クラウド移行」舞台裏、「想定外」を克服した“連携体制”
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ニッセイ・ウェルス生命の「クラウド移行」舞台裏、「想定外」を克服した“連携体制”

60万件を超える保険契約を保有するニッセイ・ウェルス生命保険(以下、ニッセイ・ウェルス生命)。同社は、事業活動を支える基幹システムのクラウド移行を2024年に成功させた。一歩間違えれば事業に甚大な影響を与えかねない中で、同社が挑んだのは、AzureとOracle Cloud Infrastructureの組み合わせによるマルチクラウド移行だった。途中で想定外の技術的課題が発生し、プロジェクトの遅延危機にも陥った移行プロジェクトはどのように成功を迎えたのか。その舞台裏に迫る。

ニッセイ・ウェルス生命が挑んだ「基幹システムのクラウド移行」

 ニッセイ・ウェルス生命は、金融機関の窓口を通じた資産形成・資産承継に資する商品・サービス提供を強みとし、その契約件数は60万件を超えている(2024年度末)。

 同社は、長年にわたってデータセンターに設置したオンプレミスのシステムでビジネスを支えてきたが、2018年頃からあらゆるシステムの脱データセンターを目的とする「クラウドジャーニー構想」を進めてきた。その狙いについて、同社 IT本部 ITインフラ推進部 IT基盤運用管理グループ ITサーバチーム チーム長 石川 太郎氏は、次のように説明する。

「インフラの観点では、物理レイヤーをなくすことで、その運用・保守にかかるコストを削減することが狙いです。もちろん、クラウドの柔軟性や俊敏性を活かすことも狙いですが、クラウドの信頼性や可用性が金融機関の求める厳しい水準に達してきた点も大きいと思います」(石川氏)

 こうして、2021年には100以上のサーバをMicrosoft Azure(以下、Azure)へ移行し、2022年には仮想デスクトップ基盤もAzureへ移行した。

 そして、次にクラウド移行の対象となったのが、保険契約・支払い・契約者からの問い合わせ対応などを支える「保険契約管理システム」だった。

「このシステムは、Oracle Databaseを組み込んだオープン系サーバ上に構築されていましたが、そのOSのサポート終了が迫っていました。当初はこれまでのシステムと同様にAzureへの移行を検討しましたが、いくつかの観点から困難であることが判明しました」(石川氏)

 言うまでもなく、保険契約管理システムは同社の事業そのものを支える基幹システムであり、移行の失敗は許されない。

 そんな同社のクラウド移行には、どんな苦労があったのか。舞台裏を覗いてみよう。

この記事の続き >>

  • ・AzureとOracle「両立」はどう実現?

    ・「最大の正念場」どう乗り越えた?

    ・移行PJを支えた「連携」の力

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