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  • 2025/08/21 掲載

「銀行の破壊者」でなかったフィンテック、京大・岩下氏が指摘「日本金融の構造問題」

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「銀行の破壊者」でなかったフィンテック、京大・岩下氏が指摘「日本金融の構造問題」

かつて、ビル・ゲイツ氏はこう語った。「銀行業務は必要だが、銀行はそうではない」。フィンテックが登場したことでまさに言葉の通りになろうとしていた。しかし「銀行の破壊者」と言われたフィンテックは「銀行を破壊」するまでには至らず、日本で見ればいまだ現金への需要が強いままだ。ではフィンテックは金融業界でどのような役割を担ったのか。日本の金融業界が目指すべき方向性とともに、フィンテックに詳しい京都大学公共政策大学院 教授の岩下 直行氏に話を聞いた。

フィンテックが世界と日本にもたらした変化

 慶應義塾大学経済学部を卒業後、日本銀行に入行し、FinTechセンター長も務めた岩下氏は、銀行関係者から「フィンテックは既存の金融機関を駆逐する破壊者」として懸念する声を、幾度となく耳にしたという。

「2015年当時、世間ではフィンテックという言葉が流行し、金融業界に大きな変化が訪れると予想されていました。フィンテックを”銀行の破壊者”として取り上げるビジネス誌もあり、既存の金融機関も危機感を募らせていましたね」(岩下氏)

 しかし実際には、銀行は今もなお主要な金融サービスの提供者であり続けている。ATMに並ぶ人々の姿、そして私たちが日常的に銀行口座を利用している現実は、かつて懸念されたフィンテックの未来とはほど遠い。銀行は、日本では依然として存在感を示しており、フィンテックによる破壊的な変化も起こらなかったということだ。

 では、フィンテックのインパクトはどこにあったのか。本稿では「金融包摂率」というキーワードに焦点を当てて、フィンテックが世界と日本でどのような変化をもたらしたのかなどについて、ここから解説していく。

この記事の続き >>

  • ・世界の金融包摂率“急拡大”を支えた立役者とは
    ・インドの決済システム、取引件数が「日本の70倍」
    ・日本の構造問題:キャッシュレス化進んでも「現金流通も増加」
    ・明治から続く「手形交換」がやっと電子化、日本金融の明るい兆し

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