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2008年をピークに売上が下がり続けていた久野金属工業は、2019年に「新規依頼20倍」を達成し、さらには「労務費4億円」を削減した。同社では、IoTとDXを融合させ、従来達成できなかった“企業が自律的に進化する仕組みを構築”した。その仕組みにより、営業も現場も自動で回り出し、業務属人化の課題も乗り越えた。その背景にあるのは、徹底したデータ活用と人の意識変革。なぜ久野金属工業がここまで変われたのか、数字の裏にある戦略を久野功雄氏に聞いた。
「個別の機械のIoT化」から、「IoT × DX」へかじを切った理由
同社のIoT活用の始まりは、2015年の「研磨機へのIoT導入」にさかのぼる。従来の研磨加工では、材料表面の仕上がり具合の判断を職人の勘に頼っていた。この平面研磨のアナログ情報をセンサーで収集・分析して、仕上がりを最適化しようと考えたのだ。試みは成功し、生産性が2倍に向上したが、プロジェクト自体は「発展性がない」として、横展開されなかったという。
その理由について、同社取締役副社長兼CIOの久野功雄氏は、「工場の膨大な設備を1つずつIoT化するアプローチは、コストも時間もかかりすぎる上に、それだけでは大きな変革にはつながらないと判断したからです」と明かす。
そこで新たに同社が取り組んだIoTは、「改善の自動化」を目指すものだった。まず、IoTによって自動的に情報を収集し、分析結果を表示する。この分析データを使って、改善と仕組み化で業務を更新するサイクルをつくり、継続的に回していくという試みだ。
「自動化とは人が全く介在しないことではなく、情報収集・分析・改善のサイクルが自動的に継続していくことを指します。当社はIoTとDXを融合させ、業務の“見える化”“自動化”“最適化”を推進し、企業が自律的に進化する仕組みを構築してきました」(久野氏)
次章からは、同社がIoTによって得た情報を、いかに“業務変革”、さらには“企業変革”へとつなげていったのか。この「IoT × DX」の取り組みについて、久野氏に詳しく語っていただく。
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・HP強化で“ある分野”での顧客開拓を推進し、新規依頼が「20倍」に
・「IoTGO」プロジェクトで4億円の労務費削減/1億円の設備投資抑制を実現
・「IoTGO DX」生産性向上に。“属人化”解消のために実施した3つの事例
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