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- 2026/04/22 掲載
なぜAI関連株は暴落しないのか?「SaaSの死」と投資家の“沈黙”の深い関係とは…
【連載】エコノミスト藤代宏一の「金融政策徹底解剖」
2005年、第一生命保険入社。2008年、みずほ証券出向。2010年、第一生命経済研究所出向を経て、内閣府経済財政分析担当へ出向し、2年間「経済財政白書」の執筆、「月例経済報告」の作成を担当する。2012年に帰任し、その後第一生命保険より転籍。2015年4月より現職。2018年、参議院予算委員会調査室客員調査員を兼務。早稲田大学大学院経営管理研究科修了(MBA、ファイナンス専修)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)。担当領域は、金融市場全般。
イラン情勢悪化でもなぜ株価は反発?市場関係者が抱く楽観
日本株は3月入り後、イラン情勢の悪化に伴う原油高を受け、一時急落したものの、4月中旬時点において、その下落の大部分を埋めた。株価急落の主因となった原油価格については、先行きも供給不安がくすぶると見られることから、2月までの水準に戻るとの見方は少ない。もっとも、イランと米国が停戦に向けて歩みだしているのは事実であり、原油を巡る不安は最悪期をすでに脱したとの見方は多い。その点で参考になるのは、QUICK月次調査<債券>(調査期間は2026年3月24日~3月26日、調査対象者は市場関係者)に含まれていた「イラン軍事衝突が事実上の終息となるのはいつ頃か」という設問である。回答の分布を見ると、4月が46%と最多で、次いで5~6月が29%、7~9月が18%、10~12月が0%、それ以降が5%であった。
またWTI原油価格の先行きについても「2026年4~12月の最高値とその時期をどう予想しますか」という問いに対して、予想される最高値の平均値は112ドル、中央値は110ドルであり、現状対比で大幅な原油高は想定されていないことが分かった。その到達時期に関しては2026年4月が80票(全体の82%)と圧倒的であり、次いで5月の10票(同10%)、6月の2票(同2%)となっていた。
一般的にリスクイベントが発生している最中においては、さまざまな理由から楽観論ははばかられる傾向にあるが、当該調査は匿名であることから本音を吐露しやすいのだろう。こうした「沈黙の楽観」が株式市場の反発の背景にあると考えられる。
日銀の早期利上げの可能性は?市場が恐れる2つのリスク
もっとも、株式市場を取り巻くリスクは多数ある。本稿では(1)日銀の早期利上げ、(2)AIバブル崩壊の2つを点検していく。幸いなことに、日銀が早期利上げに踏み切り、投資家が驚いてしまうリスクは低下したように見える。4月13日の信託大会における植田総裁のあいさつ(氷見野副総裁が代読した講演原稿)には、利上げの予告がなく、ここから判断すると4月の利上げ確率は低下したと見られる。
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