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- 2026/06/02 掲載
SBI北尾氏「この2年が勝負」…イーロン・マスク氏と争うAI金融覇権、“最後の手”とは
元毎日新聞記者。長野支局で政治、司法、遊軍を担当、東京本社で政治部総理官邸番を担当。金融専門誌の当局取材担当を経て独立。株式会社ブルーベル代表。東京大院(比較文学比較文化研究室)修了。自称「霞が関文学評論家」
AI導入で「人員大幅減」へ…SBI北尾氏が仕掛ける組織改革
SBIホールディングスは2025年、AI・ディープラーニングを軸にDX推進を提案するRidge-i(リッジアイ)社との資本業務提携を発表。渡辺創太代表が率い、シンガポールに拠点を置くスターテイル・グループと共同開発する信託型ステーブルコイン「JPYSC」も注目を集めています。北尾氏は、「AIとブロックチェーンの技術進化はあまりにも変化が大きく、スピードが速い。『どうするべきかな』と考えたあげく、これはもう自社の組織では対応不可能と思った。その分野で技術を持っているところを丸ごと抱え込むぐらいのスタイルで行かないと手遅れになる」と危機感を口にします。
続けて、「会社内にAIエージェントをやるようなちっぽけな組織をちょこちょこ作っていたのでは間に合わない。会社、組織、グループ全体をAIドリブンに変えていくとの覚悟を、私自身が決めた」と強調。「しばらくかかる仕事だが、これを私の最後の仕事にしたい。これをやっておけば、私がいなくなっても相当な期間、隆々としてやっていけるのではないか」と語りました。
SBIは6月の株主総会で、リッジアイ社の代表取締役社長の柳原尚史氏を社外取締役として招聘(しょうへい)する予定です。その狙いについて、北尾氏は「AIエージェントを核とした大胆な組織改革を断行し、AIドリブンの組織へ変革をする。その遂行にあたって、絶対的権力を持った戦略本部を作り、当面、私の直下にこれを置く。柳原君にどんどん手伝ってもらって、最新鋭の部隊を作り上げる。グループの膨大な金融データと計算資源を一元管理していかないと、そういうものはできない」と述べました。
さらに、人事・採用戦略を含めたコストカットにも言及。「人間の役割はメーカーからチェッカーになる。人員は言うまでもなく大幅に削減されていくだろう。私たちは今度の採用から大幅に減らせと、人事部に絶対命令として言っている。よほど優秀な人でなければ採用するなと」と力を込めます。
その上で、「ただ問題は、優秀かの判断が極めて難しいことだ。私は最終面接に立ち会い、人事がOKを出しているところにNOを出すこともあるが、長年50年にわたって人を見て、多くの会社に投資してきた結果として、僕の眼力が他より優れているんじゃないかと思うからやっている」と北尾氏は語りました。 【次ページ】SBIが描く「AI革命」、勝利を決める“3つの戦略指針”
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