- 2026/06/02 掲載
SBI新生銀・北國銀も動いた…「デポジットトークン」徹底解説、その優位性とは?
NTTデータに新卒で入社、金融機関向けのシステム開発に従事した後、メガバンクのITグランドデザイン策定プロジェクトに参画を機にコンサルタントとしてのキャリアをスタート。金融機関のIT戦略、テクノロジー戦略、テクノロジー起点の事業創造などを主なテーマとしてとりあつかう。情報発信も積極的に実施しており、「Web3と自律分散型社会が描く銀行の未来」(金融財政事情研究会)などの著書や雑誌への寄稿も多数。
NTTデータ 金融イノベーション本部ビジネスデザイン室 フォーサイト担当 橋本 響太 2025年、株式会社NTTデータに入社。これまでに、中央省庁やスタートアップ、シンクタンクにて、主に金融と先端技術の交叉する領域でのリサーチや執筆、新規ビジネス企画などに携わる。
デポジットトークンとは何か?
まず、デポジットトークンとは、ブロックチェーン上でトークン化された預金を指す。つまり、これまで銀行口座上の残高記録であった預金を、その性質を保持したままトークン化し、各預金に対して情報やサービスを付加することを可能にしたものである。金銭的価値(バリュー)という側面だけをみると、ステーブルコインや電子マネー(地域通貨など)との違いが一見分かりにくいが、ステーブルコインはあくまで発行体の預金や国債などを裏付けとして発行される電子決済手段であって、預金の性質そのものは保持していない。
前払式支払手段である電子マネーも同様に、預金を裏付けとしたもので、預金そのものではない。
次に、店頭で買い物をするシーンを用いて、支払いに用いられる各要素を簡易に整理しておきたい。電子マネー(地域通貨など)やステーブルコインは、利用者から見ると、預金と同様に見えるが、実際には発行体がもつ裏付資産を前提として発行されたバーチャルなバリューであり、預金やデポジットトークンとは異なった性質を持ったデジタル資産である。
なお、支払や決済など、他の世界同様、決済の世界にも厳密な言葉の使い分けが存在するが、本稿では厳密さよりも分かりやすさの観点を重視しているため、一部表現に違和感を覚える読者もいると思うがご容赦いただきたい。
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