- 2026/11/09 06:30 掲載
「AI攻撃は人の100倍速」、日本ハッカー協会 代表に聞くパッチ当てを自動化すべき理由
数週間かかった調査が、数時間で終わる
大規模な情報漏えいが、このところ途切れることなく続いている。なぜなのか。日本ハッカー協会の代表理事を務める杉浦隆幸氏は、背景にAIエージェント(人に代わって自分で判断し、作業を進めるAI)の存在があると見ている。しかも、攻撃を仕掛けているのは、ごく少数の人間だという。
「偵察して、脆弱性(システムの弱点)を見つけて、侵入して、データを奪うという命令をまとめて送り、最後まで行けばそれでよし、行かなければ諦める。そういうことをやっていると思います」(杉浦氏)
かつては人間が何週間もかけて、侵入できるかどうかを試していた。それが、今は1時間ほど命令を出すだけで終わっているのではないか、というのが杉浦氏の見立てだ。
代表理事
杉浦 隆幸 氏
「我々の1か月は何だったんだ、という感じでした」(杉浦氏)
杉浦氏によれば、AIは24時間365日休まず動き続け、その速さは人間のおよそ100倍に相当するという。さらに、平均的な腕前の人でもトップレベルの攻撃ができてしまう。人間の腕だけで張り合うのは、もはや難しいというのが同氏の見方だ。
では、守る側はこの変化にどう向き合えばよいのか。 【次ページ】予算があっても被害に遭う企業の共通点
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