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- 2026/06/03 掲載
決済“レガシーの壁”が破れる? インフキュリオン× SMBCが引き起こす変革とは?(2/3)
金融業界がクラウドに慣れていない時代を乗り切れたワケ
大きな構想は創業時から持っていた。だが、金融業界がクラウドに慣れていない時代、APIという概念すら広くは理解されない時代に、新しいインフラを社会に実装するのは容易ではなかった。同社は段階的に事業領域を広げていった。2011年、国内で先駆けてスマートフォンを活用した加盟店向け決済サービスを開始。当時はまだクラウドが決済の世界で使われていない時代だったが、既存の金融ネットワークに頼らず、インターネット経由で暗号化しながら直接ほかの決済センターやカード発行会社のシステムにつなぐという、当時はまだ一般的ではない構成を取った。
転機の1つが2017年前後だ。銀行のAPI開放に関する法整備が進み、フィンテック協会などを通じて金融庁との対話が進んだ。丸山氏自身がフィンテック協会の初代代表理事会長を務め、業界の課題を政策レベルで議論してきた当事者でもある。
「金融業界がクラウドに慣れていない、APIになかなか理解がない。これが日本の金融・決済における発展の大きな課題であると感じていました」(丸山氏)
2016年に銀行API連携による貯金支援サービスを開始し、2018年には柔軟な決済・ウォレット機能を備えた基盤システムを市場に投入。その後も、法人向けカード発行やB2B決済プラットフォームの提供へと領域を広げている。こうしたプロダクトの拡大は、場当たり的なものではなかった。決済の業界構造全体を見据え、解決すべきポイントから順に広げていった結果、現在の姿に至っている。
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