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- 2026/10/11 11:00 掲載
AIの爆速進化により暗号通貨解読の日「Q-DAY」が思ったより近い?イーサリアムが指摘
未使用アドレスへの資金移動を推奨
イーサリアムが指摘、AIの進化により暗号資産が解読される可能性
イーサリアム財団のシニア研究者であるジャスティン・ドレイク氏は2026年10月7日パブリックブロックチェーンの基盤を支える電子署名方式の安全性が従来の想定よりも大幅に早期に無効化される危険性を指摘し暗号資産業界全体に対してバンカーモードと呼ばれる防衛的運用への切り替えを呼びかけた。この警告の直接的な契機となったのはOpenAIが10月6日に公表した未公開のフロンティアAIモデルによって生成された約720件の数学論文および研究成果である。ドレイク氏はこれを数学的スーパーインテリジェンスの到来と捉え従来は量子コンピュータの完成を待つとされていた暗号解読の前提がAIによる代数的ショートカットの発見によって根底から覆る可能性があると主張している。
同氏が特に警戒しているのはビットコインやイーサリアムで標準的に利用されている楕円曲線暗号である。楕円曲線暗号は代数的に極めて豊かな構造を有しておりAIが未発見の計算パターンを見抜くことで数年から数十年と予測されていた解読のタイムラインが最悪の場合は数ヶ月単位へ圧縮される最悪シナリオを想定している。
大規模なGPUクラスターなどの既存設備を使用し公開鍵から1週間程度で秘密鍵が復元される状況も例として挙げられている。これに対してアドレス生成などに用いられるハッシュ関数は代数的構造を意図的に排しているためAIの代数解析モデルに対しても極めて高い耐性を維持すると分析されている。
この脅威に対する当面の防衛策として提唱されたバンカーモードの核心は公開鍵そのものをブロックチェーン上に露出させずハッシュ値の背後に隠蔽し続けるという運用防衛策である。具体的には機関投資家や大口保有者などの高度な技術リテラシーを持つ主体から優先して保有資産の大部分を一度も送金履歴がない完全な新規アドレスへ移動させることが推奨されている。
さらに送金を行う際も残額を同一アドレスに留め置くことは避け常に新しい未使用アドレスへ即座に退避させる完全な再利用排除が求められている。この提案に対しイーサリアム共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏はAIによる暗号解読リスクは現実的であると認めつつも急いで移行作業を行うと設定ミスなどによって資産を失う危険性があるとしてパニック的な一斉送金には反対している。
同氏自身も過去の経験から不慣れな移行操作による自己損失事故の被害額の方がハッキング被害よりも大きいと指摘し慎重な対応を求めた。また業界内からは強い反発も起きておりコインベースの暗号責任者であるイェフダ・リンデル氏らはAIが数学の未解決定理を証明したことと構造的に極めて強固な暗号が崩壊することは次元が異なるとしてドレイク氏の主張を強く批判している。
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