- 2026/04/21 掲載
【いまさら聞けない】なぜビットコインが“産業革命級”の発明といえるのか
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想を始め、2021年のBTC価格のピーク800万円や2024年末の1,550万円を、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。著書に『世界一やさしい暗号資産・ビットコインの教科書1年生』(ソーテック社)、『暗号資産で100万円が消えた僕に儲かる方法を教えてください! 暗号資産アナリストから学ぶ「1億円を目指す」投資法』(翔泳社・共著)がある。
松田さん
東大→国内最強のメガバンク三菱UFJ銀行のトレーディング部門で活躍し、ドイツ銀行グループに転職。暗号資産の時代が来ると予見し、2018年から暗号資産業界に身を投じる。2024年にはビットコインの価格予想が的中。エリートらしからぬ、知識ゼロの人にもわかりやすいユーモアを交えたやさしい語り口が人気。
アワタニ
30代サラリーマン。ビジネス書は多少読むが、投資は全世界株式インデックスを積み立てで少額やっているのみ。暗号資産は気になっているものの、怪しい気もして手が出せていない。ニュースでビットコインが最高値更新とか、トランプ大統領が激推ししているなどと聞いて、「これ、知っておいたほうがいいのかも」と思い始めている。
「ビットコインって何?」という人には、こう答える
アワタニ:さっそくですがビットコインって、なんで2,000万円近くなったんですか。「すごいものだから」と言う人も「電子ゴミ」とディスる人もいて、理由を聞くと「二重払いを防げる」とか「時代遅れ」とか、よくわからなくて……。松田さん:たしかに、ビットコインが何なのかをすっ飛ばして、しくみやどう使うかなどを説明されても、困りますよね。
アワタニ:そうなんです(泣)。なじみのない専門用語がバンバン出てくると心をそっ閉じします。ブロックチェーンって言われても、よくわからないし……。
松田さん:そういうとき私は「ビットコインは電子マネーです」って、まず言うんです。
アワタニ:え、待って。それってPayPayとか楽天ペイと同じってことですか!
松田さん:ええ。そこから始めると、だいぶ理解しやすくなりますよ。ビットコインはPayPayや楽天ペイのように、お金を電子データにして決済するしくみです。ただし、ノーベル賞級の発明なんです。
アワタニ:ノーベル賞級の、発明?
松田さん:インターネット上で安全かつ自由にお金を送ることができる。これが革新的で、産業革命(注1)に寄与したジェームズ・ワットの蒸気機関に匹敵すると考える人もいるほどです。蒸気機関の発明から世界の生産性は数百倍に高まり、さらに資本主義体制が確立されるなど社会まで一変したので、ビットコインはノーベル賞以上の存在になるかもしれません。
アワタニ:えっと、インターネットでお金を送るってPayPayとかもですよね。あとノーベル賞以上、産業革命、資本主義化、……情報量が多くて、わかりません!
松田さん:じゃあ、ちょっと身近な話からしましょうか。日本人ってイタリア好きが多くないですか。
なぜ世界はイタリアに憧れるのか…背景にあった「巨額の富」
アワタニ:へ? あぁ。食べ物はおいしいし、イタリアの人は陽気で人当たりがいいイメージですしね。バブルのころ日本人が観光に行きまくったとか。松田さん:そう、欧州旅行の一番人気はイタリアで、花の都フィレンツェや水の都ベネチアに憧れる人は多い。歴史ある豪華な建物が多い地域と言われて思い浮かびやすいのは欧州ですし、よく見るとテーマパークなんてイタリア風の建築だらけです。これって万国共通で。
アワタニ:そういえばホテルなんかも、そっち系の装飾が多めですね。
松田さん:東京ディズニーシーのモデルになったポルトフィーノはイタリアの港町ですし、あとフロリダにあるトランプ大統領のマール・ア・ラーゴって別荘、ご存じですか。あれもスペインやベネチアなどの建築要素を取り入れた南欧風です。欧米のお金持ちはイタリアやフランス好きが多いんです。
アワタニ:なるほど(……これ、何の話? ビットコインと関係あるのかなぁ)。
松田さん:で、アジアではどうかというと、こちらも南欧風リゾートホテルが多い。レオナルド・ディカプリオ主演『ザ・ビーチ』のロケ地だったタイにはトスカーナ地方そっくりの別荘地があり、ピサの斜塔を模したホテルにローマのコロッセオを模したショッピングモールなど、挙げ出したらきりがありません。
アワタニ:へぇー、東南アジアでも大人気なんですね。
松田さん:中国のマカオにある、敷地面積が東京ドーム21個分の「ザ・ベネチアン・マカオ」というアジア最大級のリゾートホテル内には、建物の中にベネチア風運河があってゴンドラに乗れますし、シンガポールにある「マリーナベイ・サンズ」内にもなぜか同様の運河が。こうした話は世界中にあるんですよ。
イタリア風の建築物が世界中で好かれる理由は、史上最も輝かしい時代の1つに挙げられるルネサンス(注2)の中心地がイタリアだったから。じゃあ、なんでルネサンスが起きたのかというと、ものすごい大金持ちが誕生したからです。
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