• 2026/05/23 掲載

ケビン・ウォーシュ氏が米FRB新議長に就任、異例のホワイトハウス宣誓式

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米連邦準備制度理事会(FRB)の新たな議長に、元理事のケビン・ウォーシュ氏が正式に就任した。2026年5月22日にホワイトハウスで就任宣誓式が行われ、ドナルド・トランプ大統領が同席した。前任のジェローム・パウエル議長は理事として組織に留任する。地政学的リスクによるインフレ再燃への警戒が高まる中、新体制による金融政策の舵取りに市場の関心が集まっている。
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(Photo/FRB Kevin Warsh)
 ケビン・ウォーシュ氏のFRB議長への就任宣誓式は、ホワイトハウスのイーストルームで執り行われた。ホワイトハウスにおいて中央銀行トップの就任式が開催されるのは、1987年のアラン・グリーンスパン氏以来およそ40年ぶりの異例の対応となる。事前の連邦議会上院における指名承認公聴会では、賛成54票、反対45票の賛成多数で可決されていた。宣誓式に同席したトランプ大統領は、ウォーシュ氏に対して完全に独立した立場での職務遂行を求めると表明した。ウォーシュ氏はこれに応じ、物価の安定と雇用の最大化というFRBの伝統的な使命を追求し、インフレ抑制と経済成長の両立を実現する決意を示した。また、固定化された枠組みに依存しない、改革志向の組織運営を行う方針を明らかにしている。

 前議長のジェローム・パウエル氏は、自身の任期である2028年まで理事としてFRBに留まる。さらにウォーシュ氏の議長就任に伴い、スティーブン・ミラン理事が辞任した。これにより、新政権下でのFRBの体制移行が本格化する。

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【図版付き記事はこちら】FRB新議長にケビン・ウォーシュ氏就任(図版:ビジネス+IT)

 現在の米国経済は、地政学的リスクを背景としたエネルギー価格の上昇を受け、インフレ圧力の再燃に直面している。ミシガン大学消費者態度指数が低下するなど、消費者のインフレへの懸念も表面化している状態にある。トランプ大統領はFRBの独立性を尊重する発言をする一方で、経済成長を優先した利下げの実施を強く求めている。ウォーシュ新議長は、インフレ抑制に向けた適切な金利水準の維持と、大統領からの利下げ要求という相反する課題への対応を迫られる。

 金融市場は新議長の就任を好感して推移した。宣誓式が行われた週末の株式市場では、政策の不透明感が払拭されたことや中東情勢を巡る期待感も重なり、ダウ・ジョーンズ工業株価平均が上昇して史上最高値を更新した。長期金利も落ち着いた動きを見せている。ウォーシュ新体制の下で初となる連邦公開市場委員会(FOMC)は、6月16日および17日に予定されている。同会合で示される金融政策の方向性が、今後の米国経済と市場動向を左右する試金石となる。

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