- 2026/05/15 掲載
Claudeがパスワード忘れで11年間アクセス不能なビットコインを救出、6300万円の価値に
バックアップファイルの解析とツールの不具合修正で復元を支援
ユーザーは、古いパソコンのバックアップデータとノートに残されていた復元フレーズの断片をClaudeに入力した。Claudeは膨大な非構造化データの中から、ユーザーが見落としていたパスワード変更前の古いウォレットファイルを発見した。さらに、既存の復旧ソフトウェアに存在した不具合を特定し、パスワードと共有キーが連結された暗号化の構造を解析した上で、独自の復号ロジックを生成した。
この結果、秘密鍵の復号に成功し、長年凍結されていた資産が所有者の管理下に戻った。ブロックチェーン上のデータでも、2015年以来動きがなかった該当ウォレットから資金が移動したことが確認されている。
今回の事例において、AIはビットコインの暗号技術そのものを突破したわけではない。ユーザーが提供した断片的な情報を基に、ファイルの特定や論理的な問題解決を行うデジタルフォレンジックとして機能した。Unchained Capitalの推計によれば、約380万BTCが事実上失われた状態にあるとされている。今回の事例は、手元に断片的な情報が残っている場合において、AIを活用したデータ整理による資産回収の新たなアプローチを示すものとなった。
専門の復旧サービスを利用した場合、回収額の20%程度が手数料として徴収されるのが一般的であるが、AIを活用することで多額の費用負担を回避しつつ、暗号資産の自己管理における新たな役割が提示された形だ。一方で、部分的なパスワードやバックアップが全く存在しないケースにおいてはAIも無力である。
また、セキュリティ専門家からは、ウォレットファイルやシードフレーズなどの機密情報をクラウドベースのAIサービスにアップロードすることに伴う情報漏洩リスクについて強い警告もなされている。
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