• 2026/08/25 16:15 掲載

東京海上HD、豪保険大手サンコープ買収を検討 時価総額2兆円超、過去最大案件か

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東京海上ホールディングスが、オーストラリアの保険大手サンコープの買収を検討していると英紙フィナンシャル・タイムズが25日報じた。IAGやカナダのインタクト・ファイナンシャルも候補に挙がったが、サンコープが有力という。協議は継続中で、取引成立は確定していない。
 東京海上ホールディングスが豪保険大手サンコープを含む複数社の買収を検討していることが25日、明らかになった。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が、事情に詳しい関係者の話として報じた。サンコープが有力候補に浮上しているという。ただ、協議は継続中で、買収が成立する保証はないとしている。

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 FTによると、東京海上HDはここ数カ月、オーストラリアのインシュアランス・オーストラリア・グループ(IAG)やサンコープ、カナダのインタクト・ファイナンシャルなどを買収候補として検討してきた。サンコープの時価総額は約140億ドル(約2兆2,300億円)規模。実現すれば東京海上HDにとって過去最大の買収になる可能性がある。東京海上HDの広報担当者は今回の報道について、市場の憶測などへのコメントを差し控えるとしている。

 サンコープは2024年、銀行事業をANZに売却し、オーストラリアとニュージーランドを中心とする損害保険会社へと事業構造を転換した。サンコープによると、2026年6月期の純利益は10億2,700万豪ドル(約1,170億円)、キャッシュ利益は10億4,200万豪ドル(約1,187億円)だった。銀行売却後、保険事業への集中とIT基盤の刷新を進めている。

 東京海上HDは近年、海外M&Aを成長戦略の柱としてきた。さらに2026年3月には米バークシャー・ハサウェイグループと戦略的提携を結び、バークシャー傘下のナショナル・インデムニティが東京海上HD株式の約2.5%を取得した。両社はグローバルなM&Aなどで協働する方針で、東京海上HDは5月の決算電話会議で、バークシャーとのM&A協働などにより資本政策の柔軟性が高まるとの認識を示していた。

 今回の買収検討は、その提携後に具体化した大型案件として市場の関心を集めている。国内市場の人口減少を見据える日本の損害保険各社にとって、海外事業の拡大は成長を左右する重要課題。報道を受け、25日の東京市場では東京海上HD株が上昇し、豪市場でもサンコープ株などが買われた。

 一方、現時点ではサンコープへの正式な買収提案や具体的な条件が提示されたかどうかは明らかになっていない。

 数兆円規模に達する可能性のある案件だけに、今後は東京海上HDが実際に買収手続きを進めるのか、バークシャーとの協働がどのような形になるのかが焦点となる。

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