• 2026/09/10 16:50 掲載

アリババ、元インターン創業のユニパットAIに3億ドル出資へ──評価額25億ドル

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中国アリババグループが、AI訓練・評価を手がけるユニパットAIの3億ドル(約461億円)の資金調達を主導する見通しだ。ユニパットAIの評価額は25億ドル(約3,841億円)となる見込み。AIモデルそのものだけでなく、性能を測る評価基盤にも巨額資金が向かい始めたことを示す動きとなりそうだ。
 資金調達にはテンセントと、既存投資家のホンシャン(旧セコイア・チャイナ)なども参加するという。米ブルームバーグが9月10日、関係者の話として報じた。調達は近く完了する見通しだが、交渉は続いており、最終的な取引条件が変わる可能性もあるという。

 ユニパットAIは2025年末に設立された。創業者のリー氏は2025年、アリババのAI研究組織「通義ラボ(Tongyi Lab)」でインターンとして働き、AIモデルのポストトレーニング後の分析やデータ合成、強化学習などに取り組んでいた。

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【図版付き記事はこちら】
性能を正しく測定する評価手法の重要性が増している
(画像:本文をもとに生成AIで作成)

 同社が注力するのが、AIモデルの性能を測定するための評価データやテスト環境だ。AIモデルそのものを開発するだけでなく、コーディングや業務自動化、視覚推論などで「実際にどこまで使えるのか」を測るための基盤を開発している。

 たとえば「Monthly-SWEBench」は、実際にGitHubでマージされたプルリクエストから毎月約100件の新たなタスクを選び、AIコーディングエージェントを継続的に評価する。固定されたテスト問題にAIが過剰適合する問題を抑え、モデルの最新の実力を測る狙いがある。

 また「SaaS-Bench」では、23種類の実際に展開可能なSaaSを使い、財務やソフトウェア開発、医療事務など6分野、106の業務タスクでAIエージェントを評価している。単純な知識テストではなく、複数のアプリケーションをまたいで仕事を完了できるかを測る仕組みだ。

 生成AIを巡っては、モデルの大型化だけでなく、学習に使える高品質データや、性能を正しく測定する評価手法の重要性が増している。既存のベンチマークではモデル側の学習が進むにつれてスコアが飽和し、実際の能力差を捉えにくくなるとの課題も指摘されている。

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