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- 2026/10/29 19:17 掲載
グーグル、暗号資産の「秘密鍵」を1か所に置かない新基盤…金融機関の注目点とは?
公式ドキュメントによると、同サービスはしきい値署名、取引ごとのポリシー適用、企業向けのガバナンス管理を組み合わせた製品である。独立した複数の当事者が、分離された鍵シェア(秘密鍵の断片)をそれぞれ保持し、署名のときも完全な秘密鍵を1か所に集めない。当事者同士が計算を実行して有効な署名を生成する仕組みで、DKLS23プロトコルを強化した方式を使う。しきい値に満たない数の当事者が侵害されても、署名の偽造や鍵の再構築はできないという。
背景として、同ドキュメントは、単一のHSM(ハードウェアセキュリティモジュール)に完全な秘密鍵を置く方式は単一障害点になり、複数のHSMやリージョンに複製すれば各複製が攻撃対象になると説明している。鍵の窃取や不正使用、障害による署名基盤の停止、鍵情報の喪失という3つのリスクへの対処を狙う。
取引のポリシーは「Cedar」というルール言語で記述し、利用上限(支出限度額)や送金先の許可リストなどを設定できる。対応する署名方式はECDSA(secp256k1)とEdDSA(Ed25519)で、前者はBitcoin、Ethereum、EVM互換チェーンが主な対象となる。Solana向けのEdDSAは「近日対応予定」としている。
国内でも、オンチェーン金融の議論が広がっている。暗号資産やステーブルコインを扱う金融機関にとって、鍵の保護は避けて通れない課題になる。
では、グーグルはこの基盤で、取引を止めるルールと人の判断の関係をどう設計したのか。背景には、ポリシーの「拒否」をめぐる意外な仕様と、報道とドキュメントの間にある鍵の置き場所の違いがある。
・ポリシーが「拒否」した取引は、その後どうなるのか
・鍵の置き場所、報道とドキュメントで食い違う点
・専門事業者がひしめく市場で、グーグルが取る立ち位置
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