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- 2026/10/30 15:45 掲載
バイナンス1兆円流出は北朝鮮の犯行か…凍結27億ドルでも残る24億ドルの行方とは?
流出額は、同グループの犯行と米連邦捜査局(FBI)が認定した2025年2月のバイビット事件(約15億ドル)の約4倍にあたるという。
TRMによると、攻撃者は10のブロックチェーン上でバイナンスのウォレットから資金を動かした。イーサリアムでは、ウォレットの操作をスマートコントラクトに委ねる仕組み「EIP-7702」を悪用し、事前に用意した50件の署名済み認可を1回の取引で提出。約16.7万ETHと63種類のトークンを移したとしている。
資金の凍結は、TRMの集計で10月30日0時30分(UTC)時点に約27億ドルに達した。内訳はテザーが約17.7億USDT、サークルが約8.25億USDC、リップルが4,050万RLUSDなどという。
一方で攻撃者は換金を進めている。手元には約24億ドル相当(42万ETH超、1万8,270BTC)が残るといい、TRMは今後、ブリッジやスワップサービス、OTC業者への移動を予想している。
原因についてTRMは、バイナンスのホットウォレットの署名システムに任意の取引へ署名させる能力を攻撃者が得た可能性が最も高いとみている。
これに対しバイナンスは10月30日の告知で、初期調査では開発運用担当エンジニアのPCが侵害され、サービスコンテナを経由して不正な出金が申請された疑いがあり、秘密鍵の漏えいを示す証拠はないと説明した。推定被害総額は約63億ドルで、約30億ドルが凍結済みという。
全損失は緊急基金「SAFU」と自己資金で補填する方針で、入出金は一時停止している。詳細な事後検証と準備金証明の更新は、調査と対策の完了後に公表するとしている。
では、凍結が進んでもなお攻撃者の手元に24億ドルが残るのはなぜか。そして、バイナンスの説明とTRMの見立ては、どこまでかみ合うのか。背景には、バイビット事件との意外な共通点と決定的な違いがある。
・「50通りの署名」と「3分24秒」の掃き出し、手口の全容
・バイナンスの「PC侵害」説とTRMの「署名基盤」説は食い違うのか
・バイビット事件との共通点と、洗浄の型が変わった理由
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