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- 2021/09/19 掲載
コカ・コーラやニューヨーク・タイムズも参入するNFT市場、メタバースで真価発揮のワケ
盛り上がるNFTの世界
最近海外メディアで「NFT」という言葉に出くわす頻度が増している。NFTとは「Non Fungible Token(代替不可能なトークン)」の頭文字。ブロックチェーン技術を活用し、デジタルアートやコンテンツに代替不可能なトークンを付与するプロセスである。
デジタルコンテンツは無限にコピーすることができるが、NFTを付与することで任意のコンテンツを唯一無二の存在とし、「オリジナルコンテンツ」として取り引きを可能にするものだ。
現在その多くはイーサリアム・ブロックチェーンをベースにしているといわれているが、一部では他のブロックチェーンも使われている。
今、米国を中心にNFTにまつわる話題が急増し、話題が話題を呼ぶメディアハイプ状況となっている。デジタルアート/コンテンツのクリエイターらがオリジナルの画像/動画にNFTを付与し、それをオークションにかけたところ、高額で落札されるといったことが話題となっているのだ。
ネコのGif画像やツイートに高値が付く
事例の1つとして挙げられるのが「ニャン・キャット(Nyan Cat)」だ。ニャン・キャットとは、虹を発しながら宇宙を飛ぶネコのアニメーション。2011年にYouTubeに投稿され、現在までに1億9000万回以上再生されている。このニャン・キャットのオリジナルGIF画像に58万ドル(約6,400万円)という値段が付き話題となったのだ。
このほか、ツイッターの創業者ジャック・ドーシー氏のツイートに250万ドル(約2億7,600万円)の値がつくなど、NFTの話題には事欠かない状況だ。
これらのNFTは、いくつかあるマーケットプレイスで取り引きされている。マーケットプレイスに登録しブロックチェーンのウォレットをつくることで誰でも参加ができる。
CBInsightによる資金調達額で見たマーケットプレイスの規模ランキングでは、Dapper Labsが3億8,600万ドル(約426億円)でトップ。これに、Sorare(5,700万ドル)、OpenSea(2,300万ドル)、Enjin(1,900万ドル)などが続く。ちなみに、上記ニャン・キャットのNFTは、OpenSeaで取り引きされている。
【次ページ】ニューヨーク・タイムズやコカ・コーラもNFTに参戦
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