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  • 2025/06/10 掲載

「作っても使われない」からの脱却、製造業における次世代マニュアルのあり方とは?

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労働人口の減少が進む中、製造業では多様な人材の活用が急務となっている。外国人労働者やスポットワーカー、シニア層の採用が加速する一方で、教育や指導に大きな負荷がかかり、業務生産性向上の大きな阻害要因となっている。こうした課題を解決するには教育や指導の質を担保しつつ効率化する仕組みが不可欠であり、その鍵を握るのがマニュアルである。しかし、多くの企業では「作ったものの使われない」「更新が負担になっている」という課題も散見される。この状況をどのように打破すればよいのだろうか。
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疲弊する製造現場を救う秘策
(Photo/Shutterstock.com)

人口減少社会では、人材の多様化が製造業の大きな課題に

 日本の人口は2008年頃をピークに減少に転じ、労働力となる生産年齢人口でも、2065年には2018年と比べて3000万人もの減少が見込まれている。この減少はマレーシア1国分に相当するほどの規模であり、今後はこれまで10人で行ってきた業務を6人で遂行しなければならない時代が到来するとも言われている。このような状況下で企業に求められるのは、業務のムダを可能な限り省き、従業員1人当たりの生産性を引き上げることだ。

 実際、人材不足は多くの業界で顕在化している。ここ数年の有効求人倍率は過去最高水準で推移しており、労働力の奪い合いは加速している。こうした労働人口減少へ対応するための取り組みとして、製造業を中心とする企業の多くに見られる傾向が、採用人材の多様化である。

 この採用の多様化には、大きく3つのトレンドがある。1つは外国人労働者の増加である。法改正の影響もあり、今後はマネジメント層でも海外人材が増えていくとも予想されている。2つ目が、スキマ時間を活用して単発の仕事を行う「スポットワーカー」の増大である。スポットワークサービスの登録者数は、現在2100万人以上に上る(※登録者数単純合計値)とされ、主に物流や飲食、小売業での活用が進んでいる。これは、今後製造業でも加速すると見られている。そして3つ目がシニア層の雇用拡大である。

 だが、こうした多様な人材の受け入れは、現場に新たな課題をもたらしている。教える側は新たなスタッフが入るたびに同じことを何度も説明しなければならず大きな業務負担となる。また、指導体制が十分に整っていない企業にて、人によって指導の仕方や内容が異なり教わる側が困惑してしまうことも起こりがちだ。

 このように、多様な人材が働く環境では、指導する側とされる側の双方に大きな負荷とストレスが生じてしまう。これまで以上に、効率的かつ効果的に業務習熟するための仕組みが求められているのだ。

この記事の続き >>

  • ・なぜ業務マニュアルは形骸化してしまうのか?
    ・事例に見る、「簡単なマニュアル作成」がもたらす効果とは
    ・工数93%削減 AIが実現するマニュアル作成の劇的な進化

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