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- 2025/06/03 掲載
【2025年版】金融業「最新イノベーション約30事例」一挙紹介、BaaSや生成AIまで網羅
FINOLABコラム
FINOLAB設立とともに所長に就任。東大経済学部卒、東京銀行入行、池袋支店、オックスフォード大学留学(開発経済学修士取得)、経理部、名古屋支店、企画部を経て1998年より一貫して金融IT関連調査に従事。2018年三菱UFJ銀行からMUFGのイノベーション推進を担うJDDに移り、オックスフォード大学の客員研究員として渡英。日本のフィンテックコミュニティ育成に黎明期より関与、FINOVATORS創設にも参加。
日本の金融イノベーションとは
FINOLABは4月30日に「日本金融イノベーション年鑑 2025」を発刊した。これはJapan Financial Innovation Award(JFIA)2025の受賞案件と選考経緯を紹介するとともに、表彰制度設立以来の受賞案件も紹介することによって日本の金融業界におけるイノベーションのトレンドを理解しようとするものである。ここでは、JFIAの成り立ちとともに2025年の受賞案件と選考経緯を中心に本書の一部を紹介してみたい。
JFIAは、金融分野における情報通信技術を活用した先進的な取組みを促進し、業界内でのベストプラクティス共有を図ることに加え、企業グループや業種の垣根を超えたオープンイノベーションのさらなる拡大を願い、2020年に設立された表彰制度で、スタートアップ、金融機関、コラボレーションの3カテゴリから構成されている。
各企業の応募による表彰ではなく、プレスリリースをもとに客観的に審査を行うということがJFIAの大きな特徴であり、受賞者にも突然連絡が行くことになる。開催実績を重ねたことで、最近では素直に受賞を喜んでもらえるようになったが、当初は新手の詐欺ではないかと警戒されることも多かった。
また、単独企業の取組みだけではなく、コラボレーション(協業)というカテゴリを設けることによって、新しい発想にもとづくオープンイノベーションの展開に光をあてるという点も、これまでの表彰制度にない特徴となっている。 【次ページ】金融業界の最新イノベーション約30事例を一挙紹介
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