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- 2026/07/08 掲載
ChatGPTがあれば…保険比較サイト・仲介業者いらない?それでも残る“超注目10社”
連載:福島渉の保険ビジネス「進化論」
東京海上グループにおいて、コマーシャルビジネス推進、資産運用、規制改革、グループ経営戦略の立案・推進など多岐にわたる分野で経験を積み、その後デロイトトーマツグループでコンサルタントに転身。主に保険業界の戦略領域で数多くのプロジェクトを手掛けるとともに、日本の保険プラクティスリーダーとして同グループ全体のビジネス拡大に大きく貢献。戦略コンサルタントとして、保険業界向けの戦略立案・実行、オペレーション改革、新事業開発、海外展開を中核の専門領域としている一方、業界を問わずビジネスを通じた社会課題の解決や新技術の社会実装においても豊富な実績を有している。主な著書に『2050年の保険業界 膨張するリスクに挑む構造改革』(日本経済新聞出版)など。
2000年以降では主流だった? 保険を売る「定番の流れ」とは
2000年以降、インターネットやスマートフォンの普及によって、保険の購買行動は大きく変化した。消費者は自ら情報を収集し、複数の商品を比較・検討した上で保険を選ぶことが一般的になった。当時、こうした変化の恩恵を最も受けていたのが、複数の保険会社の商品をオンライン上で比較・提案する比較サイト(アグリゲーター)やデジタルブローカーである。デジタル化によって膨大な商品情報を横断的に比較できるようになったことで、これらの事業者は保険流通における重要な顧客接点を獲得していったのだ。実際に、英国では、自動車保険市場における販売の9割超が比較サイト経由になっているとも指摘されている(注1)。
その結果、「消費者 → 検索エンジン → 比較サイト・アグリゲーター → 保険会社」という保険販売モデルが、デジタル時代の定番として定着していった。
しかし今、この構造に大きな変化の兆しが見え始めている。その起点となっているのが、ChatGPTをはじめとする生成AIプラットフォームの登場である。
影響絶大…ChatGPTは「保険販売の流れ」をどう変えた?
生成AIの普及によって、消費者は「どの保険を選べばよいか」を調べる前に、「自分にはどのような保障が必要なのか」「何を重視して保険を選ぶべきなのか」といった相談をAIに行い、対話を通じて判断軸を整理するようになりつつある。さらに、その流れのまま自分に合った保険商品を絞り込むことも可能になってきた。
つまり、生成AIは、これまで比較サイトやブローカーが担ってきた「比較を通じた意思決定支援」を、より上流の段階から代替する存在になり始めているのだ。
実際に、世界各地の調査では、金融商品の購入に際して40~50%の消費者が生成AIに相談しているという(注2)。
これまでは検索エンジンがデジタル時代の入口であり、そこから比較機能を提供するチャネルを経由し、保険会社に訪れ細部を確認し契約するという階層化された構図は崩れ、生成AIが入口からカスタマージャーニー全体の主導権を握ろうとしている。
こうした変化を受け、生成AIに顧客接点を奪われないための新たな取り組みが始まっている。ここからは、生成AI時代の保険販売に挑む注目企業を見ていこう。
【比較サイト編】ChatGPTに乗っかる「Insurify」の戦略
このような潮目の変化に対して、感度の高いプレイヤーはすでにアクションを起こしている。米国で保険比較プラットフォームサービスを提供している「Insurify(インシュリファイ)」は2026年2月、「ChatGPT向けアプリ(GPT)を公開した。
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