- 2026/07/22 06:30 掲載
脱“昭和おやじ”…「実績だけじゃない」採用されるシニアは何が違う?
50代以上に特化した人材紹介、人材派遣を提供するシニアジョブ代表取締役。1991年、茨城県生まれ。少年~学生時代はサッカーに打ち込み、J1のユースチームで活躍。大学在学中に仲間を募り、シニアジョブの前身となる会社を設立。2014年8月、シニアジョブ設立。当初はIT会社を設立したが、シニア転職の難しさを目の当たりにし、シニアの支援をライフワークとすることを誓った。売上前年比が最高で300%に及ぶ成長を続け、現在に至る。専門紙を中心にシニアの転職・キャリアプラン、シニア採用等のテーマで連載・寄稿中。
“採用されないシニア”には何が足りていないのか
近年、働くシニアが急速に増えており、活躍し続ける年齢も上がってきている。筆者はまさに、そうしたシニアの仕事探しを支援するサービスを提供しているため、「実際に就業に成功したシニア」の事例を紹介する機会も多い。しかし、その成功事例が誰からも共感を集めるかというと、そうとは限らない。むしろ反発を招く場合もある。こうした事例で紹介されるシニアの多くは、能力が高く、実績が豊富かつポジティブで、「リアリティがない」と言われがちだからだ。
「リアルなシニアは、働かざるを得ないから働いているだけ。メディアに映るようなポジティブさは、ほんの一部の人だけのものだ」このような声はネット上でよく見られるし、確かにその側面もある。
だが、見落としてはいけない点がある。ポジティブでキラキラしたシニアは、単に「メディア受けがいい」だけでなく、企業からも採用されやすいことは事実だ。これは「キラキラしたシニア=ハイスキル人材だから」という意味ではない。
彼らが見せる“ある姿勢”そのものが、企業にとって評価ポイントの1つになっている。つまり、能力や経歴の差だけが採用を決めているわけではない、ということである。
では、企業に評価されるシニアは、どのような姿勢でシニア就職と向き合っているのか。シニア就職市場のプロである筆者が、以下で具体的に解説していく。
“即戦力”だけじゃない?企業はシニアの“何”を見て採用する?
シニアの転職・再就職で、企業がもっとも期待し、評価するのは「即戦力」であることだ。人手不足が深刻な職種では資格不問・経験不問の求人も多い。だが、実務経験年数の長さや資格は能力の裏付けになるため、経験者や有資格者がどうしても有利になる。さらに、高難易度の資格や希少な仕事の経験を持つシニアは有利になりやすい。
しかし、それ以外に就職の成功へつながりやすい要素を挙げるとすれば、それは「ポジティブかつアクティブな姿勢」だ。ここが、経歴や資格で勝負しづらいシニアにとっての分かれ目になる。
というのも、シニアの活用が増え、中途採用されるシニアも増えている一方で、「使えない」「頑固」「言うことを聞かない」「新しいことを覚えない」といった、シニア活用に否定的な企業の声はまだ多いからだ。
ただし、その多くは企業側の思い込み(バイアス)であり、シニアの実態はそうではないことが多い。筆者自身、初めてシニアを自社で採用したのはまだ20代の頃だったが、採用してみるまでは「若い経営者の指示など聞いてくれないのではないか」「なめられるのではないか」と思っていた。
だが、実際に採用してみると、全員がそうなのではなく、若者と同じように、一部にそうした人がいるだけだった。この“思い込みと実態のギャップ”こそが、シニアが選考で意識すべき出発点になる。
【次ページ】面接で“昭和おやじ”への偏見を覆す、たった1つの見せ方
キャリア形成のおすすめコンテンツ
PR
PR
PR