- 2026/08/13 06:10 掲載
なぜ日本企業は「指示待ち部下」が生まれる?AI時代に露呈する“組織構造の欠陥”とは
第1回はこちら(この記事は第2回です)
AI時代に成果出すリーダーが持ち合わせる「ある能力」とは
──AIで答えを得やすい時代において、リーダーがメンバーに伝えるべきことは変わってきているのでしょうか?ピョートル・フェリクス・グジバチ氏(以下、ピョートル氏):変わってきています。この数カ月、役員や管理職を集めてAIとマネジメントについて議論していますが、マネージャーという管理職の立場が圧倒的に変わってきました。
昔であれば、資格や定型的な知識・スキルなど「目に見える能力」を身につけることが成果につながりました。しかし、その中に含まれる定型的な作業は、AIによって急速に自動化されています。質問を用意すればその答えは得られますが、ばかげた質問をすればばかげた答えしか得られません。
──AIを使う際、具体的にどのような点に気をつけるべきですか?
ピョートル氏:自分の仕事のミッションやビジョン、バリュー、部門の戦略、自分の役割の意味、プロジェクトの本当の価値を理解しないままAIを使ってしまうと、完璧にきれいな資料でプレゼンをしても「前提がおかしい」「こんなに一生懸命プレゼンしなくていい」という根本的な気づきが足りない結果になります。仕事の意味や前提を整えずにAIを使うと周りに迷惑をかけます。
プロジェクトの意味や価値について深い議論ができる方がAIを使えば、圧倒的に仕事が楽になり成果が出しやすくなります。要は「整理の能力」や「判断力」が問われています。仕事の大事な要素を理解し、長期的な価値を生み出すための判断を理解した上でAIを使わないと無意味な会議や仕事になってしまいます。
──本質的な価値を見抜くための質問などを用意して聞くのは難易度が高いと思います。メンバーに本質的な価値を見抜かせるにはどうすればよいのでしょうか。
ピョートル氏:根本的に“人の時間をいただく”ということであれば、“その人にどういう価値を返すか”を考えるのがプロです。レストランでも、ただ料理を出すだけがホスピタリティではなく、お客さまがそのお店に何を求めているかを考えることが重要です。
ほかにも、デートで相手に好きになってもらうとか、ビジネスで来年度の予算を取りに行くとか、相手の目的を理解せずに行動するのはもったいないです。すべての仕事において、AIを使って楽な作業は解決できますが、本質的な意味や意義、期待、価値観などを疑わないと仕事になりません。
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