• 2026/05/24 掲載

スペースX、第3世代「スターシップ」の第12回飛行試験実施 インド洋への着水成功

宇宙空間の軌道投入やペイロード放出から、インド洋の着水に成功

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米スペースXは2026年5月22日、完全再使用型ロケット「スターシップ」の第12回飛行試験(IFT-12)を実施した。全面刷新された第3世代(V3)機体の初飛行となり、上段機体は宇宙空間での軌道投入やペイロード放出を経て、予定通りインド洋への着水に成功した。大型化された機体と新エンジンの実証において重要な宇宙飛行データを得る結果となった。
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(画像:SpaceX/Starship)
 米スペースXは2026年5月22日午後5時33分(米国中部時間)、テキサス州のスターベースから次世代大型ロケット「スターシップ」の第12回飛行試験を実施した。今回投入されたのは、推進剤タンクの拡張や構造の軽量化など設計を全面的に刷新した初の第3世代(V3)機体である「ブースター19」と「シップ39」である。

 打ち上げ直後、第1段の「スーパー・ヘビー」ブースターに搭載された33基の新型エンジンのうち1基が停止したものの、自律制御システムが推力を補完し上昇を継続した。上段との分離は正常に行われたが、ブースターの帰還プロセスにおいてエンジンの再点火が予定通りに行われず、メキシコ湾へ時速約1450キロメートルで墜落し喪失した。

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【図版付き記事はこちら】スペースXが「スターシップ」第12回飛行試験に成功(画像:ビジネス+IT)

 今回の試験では当初からブースター機体の回収は予定されていなかった。一方、上段の「シップ」は所定の弾道軌道へ到達し、宇宙空間でのペイロード放出試験を実施した。機体には次世代通信衛星「スターリンク」のダミーモデル22機が搭載されており、新型の放出機構を用いてすべてを連続して軌道上へ展開することに成功した。

最後に放出された2機のダミー衛星にはカメラが搭載されており、機体の熱シールドの状態をリアルタイムで撮影・送信する検証作業も行われた。その後、シップは大気圏へ再突入し、マッハ7の極超音速下においてフラップを最大展開する空力荷重の限界試験を実施した。

機体は姿勢制御を維持したまま降下を続け、着水直前にエンジンを再点火して垂直姿勢へと移行し、インド洋の目標海域への着水に成功した。着水後にはタンク内の残留推進剤による爆発が確認されたが、一連の飛行シーケンスを通じて次世代機体の構造強度や熱防御システムに関する実働データが収集された。

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