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- 2026/06/30 掲載
【完全解説】ビル管理が激変…?三菱地所「AIエージェント・フィジカルAI」最強活用術
連載:デジタル産業構造論
法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 / d-strategy,inc / Third Ecosystem,inc / Inclusive AI,inc 代表取締役CEO
日立製作所、デロイトトーマツコンサルティング、野村総合研究所、産業革新投資機構 JIC-ベンチャーグロースインベストメンツを経て現職。2024年4月より東京国際大学データサイエンス研究所の特任准教授としてサプライチェーン×データサイエンスの教育・研究に従事。加えて、株式会社d-strategy,inc代表取締役CEOとして下記の企業支援を実施(https://dstrategyinc.com/)。
(1)企業のDX・ソリューション戦略・新規事業支援
(2)スタートアップの経営・事業戦略・事業開発支援
(3)大企業・CVCのオープンイノベーション・スタートアップ連携支援
(4)コンサルティングファーム・ソリューション会社向け後方支援
専門は生成AIを用いた経営変革(Generative DX戦略)、デジタル技術を活用したビジネスモデル変革(プラットフォーム・リカーリング・ソリューションビジネスなど)、デザイン思考を用いた事業創出(社会課題起点)、インダストリー4.0・製造業IoT/DX、産業DX(建設・物流・農業など)、次世代モビリティ(空飛ぶクルマ、自動運転など)、スマートシティ・スーパーシティ、サステナビリティ(インダストリー5.0)、データ共有ネットワーク(IDSA、GAIA-X、Catena-Xなど)、ロボティクス・ロボットSIer、デジタルツイン・産業メタバース、エコシステムマネジメント、イノベーション創出・スタートアップ連携、ルール形成・標準化、デジタル地方事業創生など。
近著に『メタ産業革命~メタバース×デジタルツインでビジネスが変わる~』(日経BP)、『製造業プラットフォーム戦略』(日経BP)、『日本型プラットフォームビジネス』(日本経済新聞出版社/共著)。経済産業省『サプライチェーン強靭化・高度化を通じた、我が国とASEAN一体となった成長の実現研究会』委員(2022)、経済産業省『デジタル時代のグローバルサプライチェーン高度化研究会/グローバルサプライチェーンデータ共有・連携WG』委員(2022)、Webメディア ビジネス+ITでの連載『デジタル産業構造論』(月1回)、日経産業新聞連載『戦略フォーサイト ものづくりDX』(2022年2月-3月)など。
【問い合わせ:masahito.komiya@dstrategyinc.com】
何が他社と違う…? 三菱地所「DX戦略の思想」の特徴
三菱地所では、全社的に新技術の導入や施設運営管理の高度化・省人化・エネルギー最適化などに向けた検討を推進している。同社の最大の強みは、「自らが施設運営の現場(Gemba:ゲンバ)を持っている」ことにある。
たとえば、2019年にソフトバンクロボティクスの清掃ロボット『Whiz(ウィズ)』を導入する際には、自社物件にて1週間の実証実験を行い、省人化の効果や導入に向けた最適な利用箇所などについて検証。その後、同社グループが所有または運営管理する全国のオフィスビル・商業施設・物流施設・空港・ホテル・マンションに展開した。こうした現場起点の姿勢が、同社の取り組みの大きな特徴である。
そんな同社の根幹にあるのは、「インフラの共通化」と「アプリケーション層の柔軟な設計」という明確な思想である。
たとえば、丸の内エリアにおいて同社が集中的に保有するビルやデータセンターを、専用の光ファイバーで接続し、セキュアでスケーラビリティの高い自前のネットワーク基盤を構築している。この基盤が各種システムやアプリケーションを支える強力な土台となっている。
さらに、各システムから得られる膨大なデータを部署横断で活用するため、データレイクへの集約も開始している。現場から得られる各種設備データ、施設収益や施設稼働状況といった事業データなどを統合・可視化し、ダッシュボードとして活用することで、施設運営管理の高度化やデータに基づく意思決定を行える仕組みを目指している。
三菱地所「ロボット導入」の成功と失敗、現在の“最適解”とは
同社のロボット領域への本格的な取り組みは、2018年頃にさかのぼる。将来的なスキルワーカーの不足と人件費の高騰を見据え、他社に先駆けて清掃・警備・運搬といった領域でのロボット導入を進めてきた。
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