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  • 2020/02/06 掲載

会社選びで失敗した人はどうすればよいのか? 自分に合ったキャリアの選び方

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誰しも、仕事を選ぶ際はさまざまな情報を入念に吟味するだろう。だが、それでも会社選びに失敗してしまうことはある。入社してしまってから失敗に気づき、転職を考える場合は、どうすることが正しいのだろうか? 全米でベストセラーとなっている『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』の著者で、MBA・法務博士のアンドリュー・O・スミス氏によれば、「今の会社を円満に退社すること」が大事なのだという。それはなぜなのか。日本でも通じるテクニックとは。

MBA・法務博士 アンドリュー・O・スミス

MBA・法務博士 アンドリュー・O・スミス

学生時代からお金、投資、財務計画についてのアドバイスを受け、アメリカで最初の大学投資クラブの一つであるペンシルバニア投資連合の設立を支援した。受託者、財務顧問、弁護士として、信託基金、不動産、投資パートナーシップ、有限責任会社、保健信託、不動産パートナーシップ、および個人に助言をしてきた。初期はシリーズ3の認可された商品取引顧問であり、登録投資ファンドの最高財務責任者を務めた。Booz Allen Hamiltonの管理コンサルタントとしてキャリアをスタートさせ、現在は科学専門メーカーYenkin-Majestic Paint Corporationの最高執行責任者。

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会社選びに失敗しても挽回できる方法はある
(Photo/Getty Images)

自分に合ったキャリアの選び方

 本屋さんに行くと、「これから稼げる仕事」を教えてくれる雑誌や本がたくさん並んでいる。しかし、これらの情報を鵜呑みにするのも注意が必要だ。先のことは誰にもわからない。いくら専門家の予想でも、正しいという保証はどこにもない。さらに、情報を詳しく見てみると、雇用の増加率がもっとも大きい仕事は、専門的で、そもそも現時点での雇用が少ないということがよくある。それに、もっとも雇用が多いのは、たいてい給料の安い仕事だ。

 ここでは特定の職業だけでなく、その職業が存在するすべての業界について考える必要がある。たとえば、同じ電気技師であっても、映画業界で働くこともあれば、電力業界で働くこともある。映画業界と電力業界では、将来の見通しも変わってくるだろう。

 それに加えて、人口統計学の分析(デモグラフィック)や、最近の経済情勢を知っておくのも大切だ。たとえば現在、人口の高齢化が進んでいるので、医療などの高齢者をターゲットにしたビジネスは将来性が期待できる。

 また世界に目を向けると、グローバル化がますます進んでいるので、外国語ができる人や、外国とのビジネスの経験がある人は有利になるだろう。さらに、今後もテクノロジーの重要性は増すばかりだと考えられるので、ハイテク業界も将来性のあるキャリア選択になる。

 地方自治体や中央政府、公的な国際機関といった公共機関も、あらゆる職業の人を雇っているが、キャリアの中身は民間セクターとは違ったものになるだろう。

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職業別年収の中央値
 右図は、さまざまな職業における年収の中央値を集めている。中央値は平均値とは違い、すべての年収を少ない順に並べたときに、真ん中に来る値のことだ。つまり、半分の人は中央値よりも稼いでいて、もう半分の人は中央値より収入が少ないという意味になる。

 一般的に、公共セクターの仕事は安定していて、福利厚生も充実している。収入については、公共機関と民間企業で明確な違いがあるかは意見が分かれている。アメリカでは非営利団体も大きく成長していて、現在のところ全労働力の約10%を占めるまでになった。各種の基金や、NGOが増えた結果だ。さらに、公共機関や非営利団体で働くと、奨学金の返済が免除になるという制度もある。奨学金を借りている人にとっては有益な情報だろう。

会社選びに失敗した時の対処法

 就職はしてみたけれど、大失敗に終わることもあるだろう。それでもかまわない。少なくとも、自分に向いていないこと、自分にできないことは発見できたのだから。

 転職を目指すのなら、よく考えたうえで、決心がついたら上司に報告する。いきなり辞めるのではなく、ある程度の余裕を持って伝えるのは最低限の礼儀だ。とはいえ、ときにはそれができないこともあるだろう。辞めると伝えた日が、その職場での最後の日になるかもしれない。

 いずれにせよ、ここで大切なのは「橋を焼いてしまわないこと」だ。すなわち、円満に退社することができれば、後になって自分の助けになることもある。その仕事で関係のあった人が、将来の同僚や雇用主になるかもしれないし、自分を誰かに推薦してくれるかもしれない。

【次ページ】就職や転職で失敗しないために知っておきたい3つの制度

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