• 2026/08/17 19:46 掲載

楽天、攻撃型ドローンの自衛隊導入を支援 独ヘルシングと防衛分野で連携へ

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楽天グループが、独防衛AI企業ヘルシングと提携し、攻撃型ドローン「HX-2」の日本導入を支援することが17日、明らかになった。陸上自衛隊は同機を実証中で、試験は9月末まで続く見通し。楽天は政府との調整や調達参入の橋渡しを担う。国内での生産も視野に入るという。
楽天、攻撃型ドローンの自衛隊導入を支援 独ヘルシングと防衛分野で連携への画像
(写真はイメージ)
 楽天グループが、独防衛AIスタートアップのヘルシングによる攻撃型ドローンの日本展開を支援することが17日、明らかになった

 陸上自衛隊はヘルシングの攻撃型ドローン「HX-2」を現在実証しており、試験は9月末まで続く予定という。ヘルシングは今年、日本政府による同社システムの利用に向けた初期合意に達していたとされるが、現時点で正式な調達契約は発表されていない。

 HX-2は、ヘルシングが開発するAI搭載の攻撃型ドローンだ。同社によると、重量は12キログラム、最大速度は時速220キロメートルで、最大100キロメートル先の砲兵や装甲車両などを攻撃できる。機体に搭載したAIによって、通信や測位衛星の信号が妨害された環境でも目標を探索、再認識できるのが特徴。複数機を連携させる「スウォーム」にも対応する。一方、攻撃など重要な意思決定には人間の操作者を関与させる設計としている。

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【画像解説と記事全文はこちら(今お読みの記事は全文ではありません)】楽天が担う役割とは?
楽天はドイツのAI防衛スタートアップの日本展開を支援する
(画像:本文をもとに生成AIで作成)

 楽天はドローンを自ら開発するのではなく、日本におけるヘルシングの窓口として、防衛分野への参入を支える役割を担う。楽天はロイターに対し、スタートアップには複雑な調達制度や政府機関との意思疎通、長い調達期間といった参入障壁があると説明。自社の経験や能力を活用し、スタートアップの先端技術と政府機関の需要をつなぐ考えを示した。ECや金融、通信を主力としてきた楽天が、防衛調達を巡る橋渡し役に乗り出す形だ。

 ヘルシングは2021年設立。当初は戦場データの分析などに使うAIソフトウェアを中心に開発していたが、その後は攻撃型ドローンや水中監視システムなどへ事業を広げた。同社によると、2026年に入ってからだけでも数千機のHX-2がウクライナ軍に配備されている。ウクライナで蓄積した運用実績を背景に、日本を含む各国への展開を本格化させている。

 楽天が海外の防衛スタートアップを支援するのは今回が初めてではない。2026年4月にはウクライナのドローンソフトウェア企業Swarmerが、自衛隊の部隊向けにAIで複数のドローンを協調制御する実証を行う際にも楽天が支援した。

 防衛省は無人機を今後の戦いの鍵の1つと位置付け、攻撃型無人機や迎撃ドローンの導入を急いでいる。楽天とヘルシングの取り組みも、海外の先端技術を取り込みながら国内の防衛産業基盤を強化する動きの1つとなりそうだ。

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