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- 2026/10/01 06:20 掲載
中野~西船橋「東西線ならほぼ半額」なのに…それでもJR中央・総武線も使うワケ
連載:小林拓矢の鉄道トレンド最前線
1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学教育学部社会科社会科学専修卒。「東洋経済オンライン」「ITmedia」「マイナビニュース」などに執筆。Yahoo!ニュースエキスパート。単著に『京急 最新の凄い話』(KAWADE夢文庫)、『関東の私鉄沿線格差』(KAWADE夢新書)、『JR中央本線 知らなかった凄い話』(KAWADE夢文庫)など。共著に『関西の鉄道 関東の鉄道 勝ちはどっち?』(新田浩之氏との共著、KAWADE夢文庫)、首都圏鉄道路線研究会『沿線格差』『駅格差』(SB新書)などがある。
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運賃ほぼ2倍…JRと東西線、何が違う?
JR東日本の運賃値上げや電車特定区間制度の廃止によって、東京圏では「どの鉄道に乗ると安いのか」を、以前より気にする人が増えたのではないだろうか。中でも目を引くのが、中野~西船橋間である。JR東日本の中央・総武緩行線と東京メトロ東西線は近い区間を走るが、この3月の運賃値上げ後、中央・総武緩行線は616円、東西線は324円(いずれも交通系ICカード利用)。その差は292円、往復なら584円にもなる。
ここまで差があれば、「それなら東西線でいい」と考えたくなるだろう。しかも距離は中央・総武緩行線が32.2キロメートル、東西線が30.8キロメートルと大差なく、各駅停車なら所要時間も55分程度。単純に「JRのほうが速い」とも言い切れない。
ただ、実際の路線選びは運賃だけでは決まらない。中央・総武緩行線は新宿、御茶ノ水、秋葉原方面へ向かい、東西線は大手町、日本橋方面へ直結する。どこへ行くかによって、便利な路線そのものが変わるからだ。
それでも、中野~西船橋間だけを見れば不思議な関係である。走る場所も距離も近く、所要時間にも大きな差はない。それなのに、運賃はほぼ2倍。現在の姿だけを見れば、両路線は同じ利用者を奪い合う「ライバル」のようにも映る。
ところが、その成り立ちをたどると事情はまったく異なる。東西線は、中央・総武線と競うためだけにつくられた路線ではなかった。
では、なぜこれほど近いルートに、わざわざ地下鉄をつくったのか。そして、運賃差がほぼ2倍に広がった今も、なぜ「東西線一択」にはならないのか。
路線誕生の経緯から、目的地や直通運転、混雑状況による使い勝手の違いまで、両路線が今も使い分けられている理由をたどっていこう。 【次ページ】実はライバルじゃない?東西線が「JRのため」に生まれたワケ
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