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急速にデジタル化が進む製造業では、競争力の源泉として“ものづくりの技能”よりもむしろ“デジタル活用力”の重要性が増してきている。しかし日本企業ではDXが思うように進んでおらず、海外とのデジタル競争力の差は広がる一方だ。長年にわたり企業のデジタル活用について研究してきた一橋大学 名誉教授の神岡 太郎氏は、「DXが進まない原因は、スキルよりもマインドセットにある」と指摘する。今、マイクロソフトなどビジネス界でも注目される「グロースマインドセット」とは何か。その考え方について神岡氏から話を聞いた。
スキル研修より前に「必須の要素」
神岡氏は2019年、海外の石油掘削現場において、作業船の状態がバーチャル空間上でリアルタイムに可視化されている様子を目の当たりにしたという(バルブ操作までもがスマートフォンで可能だと聞いたという)。「これは明らかに製造業のメインストリームになると確信しました」と神岡氏は当時を振り返る。
さらに近年では、AIエージェントの開発が加速している。現在、その主要なターゲットは製造業であり、人間は戦略的な判断を下し、現場の最適化はAIが担う、という分業の構図が現実味を帯びてきた。製造業の競争力の源は、もはやデジタルの競争力に向かっていると言えそうだ。
神岡氏は、こうした製造業におけるデジタル活用と企業競争力の関係を長年研究してきた。その中で明らかになってきたのは、単にスキルを教えるだけでは、DXは進まないということだ。スキル研修より前に取り組むべき本質的な要素とは何か。その鍵はマインドセットや心理的要因にある。ある種のマインドセットがないままいくら研修を行っても多くの場合、効果は薄い。それを「グロースマインドセット」の考え方を通して解説していく。
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・変わらなかった日本…デジタル競争力は「人材・スキルで最下位」
・マイクロソフトも重視する「グロースマインドセット」とは
・グロースマインドセットをどう身に付ける?
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