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決済サービスなどを手がけるネットスターズは9月1日、60種類以上の生成AI・大規模言語モデルを単一APIで利用できる企業向けAIゲートウェイ「TokenStars」のβ版を提供開始した。利用量やコスト、権限、契約・請求を一元管理し、プロンプト本文と生成結果は保存しない。複数モデルを使い分ける企業の運用負荷と統制課題に対応する。
ネットスターズは9月1日、企業向けAIゲートウェイ「TokenStars」のβ版を
提供開始した。OpenAI、Anthropic、Googleなどが提供する60種類以上の生成AI・大規模言語モデルに、単一のAPIと接続方式でアクセスできる。国内企業への導入を先行し、利用者の意見を反映した正式版を発表する計画だという。将来は東南アジア市場への展開も予定する。
企業は管理画面から、全社、部門、ユーザー、AIモデルごとの利用量とコストを確認できる。利用可能なモデル、ユーザー権限、利用上限も設定でき、社内のAI利用ポリシーに沿った運用を支援する。複数のAI事業者との契約や請求をまとめ、日本円建てで提供することで、モデルごとに異なる料金体系や事務手続きの負担を抑える。
生成AIの企業利用では、業務や性能、価格に応じて複数モデルを使い分ける動きが広がる一方、接続方法や契約条件がサービスごとに異なる。モデルを追加するたびに開発や審査が必要となり、利用状況の把握やコスト統制も複雑になる。TokenStarsは接続と管理を共通化し、企業が特定のAI事業者だけに依存せず、用途に合うモデルを選びやすくする狙いがある。
セキュリティ面では、利用状況の把握に必要なメタデータを管理対象とし、プロンプト本文や生成結果は保存しない設計とした。企業が入力する機密情報をゲートウェイ側に残さないことで、運用管理とデータ保護の両立を目指す。ただし、接続先モデル側のデータ処理条件や保存方針はサービスによって異なるため、導入企業には各モデルの契約や設定を含む確認が引き続き必要となる。
現時点ではクラウド型AIを中心に提供し、自社環境で運用するローカルAIやプライベートLLMとの接続にも順次対応する。企業システムやSaaSとの連携、対応モデルの拡充も進める。外部の高性能モデルと社内専用モデルを同じ管理基盤から扱えるようになれば、公開情報を使う一般業務と、機密データを扱う業務を分けながら運用する構成を取りやすくなる。
ネットスターズは、国内外の複数ブランドを接続する決済ゲートウェイ「StarPay」で培った接続・契約・運用管理のノウハウをAI領域へ転用する。AIモデルの選択肢が増えるほど、企業には性能比較だけでなく、コスト、権限、請求、データ管理を横断して統制する仕組みが求められる。β版で実際の導入企業がどのモデルを使い分け、管理負荷をどこまで削減できるかが正式提供に向けた焦点となる。
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