- 2026/08/31 06:40 掲載
効率化に必死だと見落とす? アイデアが出ない人に共通する「予定の埋め方」
富裕層向けブランド体験の「物語」を紡ぐナラティブ・マーケティングをプロデュース。また、情報伝達を超えた行動を仕組化し、個の全盛時代において、ラグジュアリー市場での持続的成長を実現する知の「価値共創」戦略を構築する。プレミアムブランドの世界観を体現する戦略的プラットフォームの商品化を手がけ、ミシュラン・ガストロノミーから超高級ライフスタイルまで、文化的価値を経済価値に転換するマーケティング、ブランディングを専門とする。「to create a Real LIFE 敏腕マーケターが示唆するこれからの真の生き方とは」「Life is a Journey」「食と文化の交差点 ガストロノミーへの飽くなき情熱」「食彩探訪」「プレジデントオンライン」「saison luxury lounge」「PEAK Lounge」「PAVONE」などのメディア掲載・連載を通じて真のラグジュアリーとは「所有」ではなく「体験」であり、その体験に宿る物語こそがブランド価値の源泉である――という信念のもと、富裕層マーケティングの新境地を開拓し続けている。主要著書に『予測感性マーケティング』(幻冬舎)、『アフターコロナ時代のトラベルトランスフォーメーション』(ゴマブックス)、『GRAND MICHELIN ミシュラン調査員のことば[特別編集版]』(アンドエト)がある。
カレンダーアプリが「予定ギッチリ」なら要注意?
多忙な日々を駆け抜けているうちに、季節はいつのまにか盛夏を迎えていた。気づけば今年ももう折り返しを過ぎている。筆者が長く見てきた景色の中で、1つ確信に近づいたことがある。停滞している人のスケジュールは、たいてい隙間なく埋まっているということだ。会議、会食、出張。そのすべてが「目的のある移動」であり、目的地までの最短経路は乗り換え案内や地図アプリが数秒で弾き出す。移動中もチャットやメールを処理し、ムダな1分を削り取る。実に合理的だ。
しかしその合理性こそが、思考を静かに固定していく。入ってくる情報は同質化し、既存の延長線上でしか発想できなくなる。脳は、予測できるものにわざわざ注意を払わない。見慣れた通勤路の街路樹が何本あるか、あなたは答えられないだろう。それは記憶力の問題ではなく、脳がその情報を「必要なし」と判断して捨てているからである。
日常とは、脳にとって「省エネモード」の別名なのだ。 【次ページ】「知覚スイッチ」が切り替わる“ある条件”
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