- 2026/08/28 07:10 掲載
世界の一流はなぜ「月曜の朝」からご機嫌なのか?87%が実感、違いが出る“朝の5分”
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践するクロスリバーを設立し、働き方デザイナーとして800社以上を支援。著書に『世界の一流は「休日」に何をしているのか』など。
前編はこちら(※この記事は後編です)
世界の一流が「ワークライフバランス」と言わないワケ
越川氏が2024年に上梓した『世界の一流は「休日」に何をしているのか』は、現在20万部を超えるベストセラーとなっている。それだけ多くの人が一流の休日に興味があり、休日をどう過ごせばよいのか悩んでいるともいえるだろう。では、仕事と私生活の向き合い方において、私たちと世界の一流たちには、どのような違いがあるのだろうか。越川氏が300名以上のエグゼクティブに話を聞く中でまず見えてきたのが、「ワーク」と「ライフ」に対する考え方の違いだったという。
「300名以上のエグゼクティブ、たとえば企業の創業者やグローバル企業の副社長以上の方々にヒアリングしましたが、誰一人として『ワークライフバランス』という言葉を使っていませんでした」(越川氏)
越川氏によれば、「ワークライフバランス」という言葉を使わないのは、仕事や生活の時間は、会社や他者によって切り分けられるものではなく、“自分で決めるもの”だと考えているからだという。
「そもそも、ワークとライフは対立するものではありません。『ライフの中にワークがあるのだから、どちらかが上がればもう一方が下がるという考え方は古い』と言われたこともあります。一流たちは、両方を高めようとしているのです。表現するなら、『ワークライフハーモニー』ですね」(越川氏)
一流の人たちが重視しているのは、仕事と生活を切り分けるのではなく、両者が良い影響を与え合う状態をつくることだ。では、一流たちは休日をどのように過ごしているのか。越川氏の話から、一般的なイメージを覆す「意外な実態」が見えてきた。
【意外な事実】一流も休日はダラダラ過ごしていた
具体的に何をすれば一流のように「ワークライフハーモニー」を実現できるのか。1つのキーワードが「時間自律性」だと越川氏は指摘する。これは、自分が時間をコントロールしているという感覚・考え方のことだ。「調査して予想外だったことがあります。それは、世界の一流も、休日にダラダラと過ごしていたことです。ビル・ゲイツも例外ではありません。ただし、我々との違いは、自ら決めてダラダラしていることです」(越川氏)
気づけば一日中ゲームをしてしまい、日曜の夜に自己嫌悪に陥るのとは違う。あらかじめ「朝までゲームをする」「本を読む」「子どもと遊ぶ」と決め、その通りに時間を使っているため、後悔することがないのだという。
「面白いのは、『ダラダラ過ごす』と決めて、その通りに過ごすと、達成感さえ得られることです。これが自己効力感につながります」(越川氏)
料理が苦手でも、実際に作ってみたらうまくできた。週末に少し走ってみたら気持ちがよかった。そうした小さな成功体験が、「自分ならできる」という自己効力感につながる。越川氏は、この感覚が平日の即断・即決・即実行にも好影響を与えると述べる。
重要なのは、休日を生産的に過ごすことではなく、自分で決めた通りに過ごすことなのだ。 【次ページ】デキる人は「変えられる24%」に集中して平日の余白をつくる
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