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- 2026/11/07 13:00 掲載
米GoogleがビットコインマイナーのAIデータセンター信用支援、Anthropicに賃借
AnthropicがAIデータセンターの計算リソース20年賃借
暗号資産採掘からAIへと事業転換を急ぐテラウルフ社の巨額プロジェクト。フルア社との建設契約も締結
テラウルフが開発を進めるのは、ケンタッキー州ホーエスビルに位置するジャスティファイド・データ・キャンパスである。1969年から2022年まで稼働していた旧アルミニウム製錬所跡地を活用した再開発事業であり、既存インフラに由来する最大480メガワットの系統電力アクセス権を有している。この施設は、生成AIの基盤モデルを手がけるアンソロピックに対して約401メガワットのIT負荷容量を提供する計画となっている。テラウルフの子会社とアンソロピックの間では、2026年7月に20年間の長期リース契約が結ばれており、その契約総額は約190億ドルに上る。
今回テラウルフが発表したグーグルとの信用支援契約は、この巨額プロジェクトにおける負債調達を根底から支える構造となっている。アンソロピックのような非公開のAIスタートアップ企業は、単独では大手格付機関による投資適格の信用格付を持たないケースが多く、データセンター建設に必要な巨額の長期資金を有利な条件で市場から調達することが難しい。
そこで、親会社アルファベットの高い信用格付を持つグーグルがバックストップと呼ばれる信用補完を提供することで、テラウルフはより低い資本コストでプロジェクトファイナンスを組成することが可能になる。 契約内容によると、グーグルの信用支援はデータセンター建屋ごとの引き渡しが完了した時点から発効する。
万が一、アンソロピックが賃料の支払いを滞納したり法的整理に陥ったりした場合、グーグルには未払い分を立て替えて直接のテナントとしてリース契約を承継する選択肢が与えられる。さらに、契約経過に応じて減少する所定の解約手数料を支払うことで賃料支援の義務を終了させ、代わりにデータセンターを直接保有するテラウルフの子会社であるレイラン・データの持分を獲得する権利も用意されている。
これにより、資金を提供する債権者に対する返済リスクは劇的に低減される。 あわせてテラウルフは、大手建設エンジニアリング企業のフルア・エンタープライズと、上限価格保証付きの設計・調達・建設契約を正式に締結した。3棟のデータセンター建屋を対象に、エンジニアリングから試運転までを一括で委託し、2027年後半から2028年第2四半期にかけての段階的な稼働を目指す。
この契約にはフルアが一定の利益幅を上限にコスト超過リスクを負担する仕組みが組み込まれており、テラウルフは自社で大規模な施工組織を抱えることなく執行リスクを抑える算段だ。 こうした綿密な契約構造は、巨額のAIインフラ投資をいかにして実現するかという現代の課題に対する一つの最適解を示している。
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