• 2025/06/23 掲載

データセンター運用「今すぐ取り組むべき」2つの要素、ガートナー推奨の運用効率化法

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AIの台頭などにより、ビジネスにおけるデータ活用の重要性が年々高まっている。そうした中で注目を集めているのが、データセンター(DC)の効果的な構築・運用だ。データセンターを取り巻く技術や環境変化が激しい現在、事業成長に資する運用・管理を成功させるには何がポイントになるのか。データセンター最適化を実現するためにおさえておくべき「4つの技術」などについて、ガートナーのフィリップ・ドーソン氏が解説する。
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データセンターをめぐる現状と企業が考えるべきポイントを解説する
(出典:ガートナー(2024年12月)

データセンター構築の難易度が上がっている「ある理由」

 データセンターは今、かつてない変化に直面している。背景にあるのがDCの構成に影響を与えるさまざまな要素の多様化だ。

 たとえば、その1つが「テクノロジー」である。この要素だけでも管理自動化に活用を見込めるAIの登場、技術利用に不可欠なエネルギー需要の高まり、クラウド・コンピューティングの利用拡大など、検討するべき項目は少なくない。

 また、テクノロジー以外に、サステナビリティや再生可能エネルギーなどの「環境」、デジタル化の進展や地政学的な変化、資源不足などの検討といった「社会経済」、サイバーセキュリティや倫理、環境にまつわる「規制」なども合わせて考慮する必要がある。

 こうした、データセンター構築に関わる要素の多様化について、「検討項目のこれほどの増加により、データセンター運用に必要な手間や時間は増し、作業の難度も増しています。その中での適切な舵取りに向け何より大切なのが風向き、つまりはデータセンター業界のトレンドの的確な把握にほかなりません」と強調するのは、ガートナー バイス プレジデント,アナリストのフィリップ・ドーソン氏だ。

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ガートナー
バイス プレジデント,アナリスト
フィリップ・ドーソン氏

 ただ、トレンドの把握といっても、それすら一筋縄ではいかないのが現状だ。ドーソン氏によると、データセンター運用で検討すべき重要な要素は、かつてはコストやセキュリティ、可能性程度であった。だが現在は状況が大きく変わり、可用性に関連する項目として、クラウドやエッジ、AIや自動化などが新たに登場している。また、コストに関連してはサステナビリティや電源、冷却など、セキュリティに関連しては柔軟性と拡張性、レジリエントなアーキテクチャーなどの検討が求められるようなっているという。

 では、こうした変化を踏まえた上で、トレンドの適切な把握に基づくデータセンターの運用管理を実現するにはどうすればよいのだろうか。 【次ページ】今すぐ取り組むべき「2つの施策」とは
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