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- 2026/11/01 12:00 掲載
米Googleが宇宙からのAI応答に成功、AI企業が宇宙AIデータセンターを目指すわけ
Project Suncatcherが宇宙空間で「Gemma 4」を稼働
軌道上のTPUで「Gemma 4」が稼働。AIによる初応答の背景と実証内容
Google Researchは2026年10月30日、軌道上の試作衛星に搭載したデータセンター級プロセッサ「Tensor Processing Unit(TPU)」から、初の人工知能(AI)応答を受信したと発表した。この実験は、宇宙空間における機械学習インフラストラクチャの構築を目指す長期的ムーンショット構想「Project Suncatcher」の一環として実施された。 本プロジェクトのプロトタイプ衛星は、衛星画像大手のPlanet Labsと共同で開発された。2026年10月1日にSpaceXのロケット「Falcon 9」を用いたライドシェアミッション「Transporter-18」によって打ち上げられ、地球低軌道(LEO)への投入に成功した。小型冷蔵庫ほどのサイズをもつこの衛星は、約1キロワットの太陽光発電能力を有し、内部にはGoogleが独自開発したTPUを4基搭載している。 打ち上げ後の初期システム検証を経て実施された今回の実験では、衛星がノルウェーのスバールバル付近を通過した際、地上からAIモデルに対するプロンプト(指示)がアップリンクされた。
衛星上のTPUが起動し、事前に搭載されていたオープンAIモデル「Gemma 4」が推論処理を実行した。指示内容は「宇宙にいることについての俳句」の作成であり、AIが生成したテキストデータは地上局を経由して無事に地球へとダウンリンクされた。 Googleはこれを「Hello World」マイルストーンと位置づけ、データセンター級TPUによる軌道上での世界初のAI応答事例としている。この実証実験は、計算自体は小規模なワークロードであるものの、地上からのコマンド送信、宇宙でのオンデマンド推論、そして応答の回収という一連のサイクルが実際の軌道環境下で正常に機能することを証明した。
しかし、この試作衛星における詳細なレイテンシや消費電力データについて公式は発表していない。なぜ今Googleが宇宙空間にデータセンターを建設しようとしているのだろうか?
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