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  • 2022/07/15 掲載

ロボアドバイザー「やらない方が良い人」の特徴は? 契約前に自問自答すべき質問

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日本でも利用されることが増えたロボアドバイザーは、従来のアドバイザーに代わる、低コストで優れた選択肢だ。だが、それはすべての投資家に当てはまるわけではない。ロボアドバイザーが自分にとって良い選択であるかどうかを見分ける方法を米モーニングスターのエイミー・アーノット氏が解説する。

執筆:Morningstar、翻訳校正:FinTech Journal編集部

執筆:Morningstar、翻訳校正:FinTech Journal編集部

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米モーニングスター ポートフォリオストラテジストのエイミー・アーノット氏

※本記事は、米国モーニングスター社の記事「6 Questions to Ask Before Hiring a Robo-Advisor」をもとにFinTech Journal編集部が翻訳・再構成したものです。米国モーニングスターの独占的な権利に属しており、私的利用かつ非営利目的に限定します。また、米国モーニングスター及びその関連会社は、本翻訳記事の利用に関して一切の責任を負いません。

そもそもロボアドバイザーとは?

スーザン・ジウビンスキー氏(以下、ジウビンスキー氏):こんにちは、米モーニングスターのスーザン・ジウビンスキーです。ロボアドバイザーが、低コストなファイナンシャルアドバイスを求める投資家の注目を集めています。

 「ロボアドバイザーは自分に適しているのか?」という問いについて、エイミー・アーノット氏に詳しく伺います。アーノット氏は米モーニングスターのポートフォリオストラテジストで、米モーニングスターの『2022年ロボアドバイザー展望レポート』の共同執筆者です。こんにちは、エイミー。ようこそお越しくださいました。

エイミー・アーノット氏(以下、アーノット氏):こんにちは。お招きいただきありがとうございます。

ジウビンスキー氏:まずは、ロボアドバイザーとは何か、そしてそれがどのように機能するかという基本的な定義を教えてください。

アーノット氏:ロボアドバイザーは基本的に、投資家のお金をその人の代わりに管理してくれるコンピュータープログラムで、投資家には通常、異なる資産クラスの低コストETFで構成された分散ポートフォリオが提供されます。

 ロボアドバイザーを利用する際にはまず、投資目標、投資期間、リスク許容度といった一連の質問に答えることになります。次に、ロボアドバイザーはそれらに基づいて適切なポートフォリオを投資家にマッチさせます。

 また、ロボアドバイザーのもう1つの便利な点は、時間の経過とともに自動的にリバランスしてくれることです。したがって、資産構成のバランスが崩れることを心配する必要はありません。

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「ChatGPTで株価予測」が実現? 金融分野の生成AI最新動向

リラ教授とタン准教授がシミュレートしたのは、ニュース報道翌日の株価パフォーマンス。決算発表を考えてもらえれば分かるようにこれはいわゆる株価予測とは違うのですが(決算前に、どんな決算になるかを考えるのが予測ですね)、こんなクルードな方式でも15ヶ月間リターンが+250%も出たとのことで(取引コスト10bps)、しかもシャープレシオが3以上と、ちょっと驚きを通り越してしまいます。

おそらくは、時価総額のごく小さな銘柄にはいかにミスプライシングが残されているかということが発見なのでしょう。

想像に難くありませんが、そのパフォーマンスは時価総額下位10%の銘柄に集中しています。NYSEの時価総額下位10%といえば$100m以下。その多くはペニーストックで出来高のない日も多く、取引金額は多くて$1m。

さて、この手の計算と現実の間には、常に流動性の制約があります。寄りオンリーの売買で実際にいくら張れるかについて簡単な試算をしてみましょう。

日次取引額の25%が寄りでの約定と仮定し、その20%までならティックアップしないとすると、張れるのは日次取引額の5%です。対象銘柄全体で平均日次取引額が$300kあるならトレード可能額は$15k。そして時価総額下位10%に属する300銘柄のうち、出来高がありかつその日にニュースが存在するのが150銘柄だとすると、合計$2m強しか張れないことに。

ちなみに上記の150銘柄という前提は、論文に使われている観察サンプル数の15ヶ月間46402件にマッチしますが、実際にはマイクロキャップ銘柄についてニュースが存在する日が全体の半数もあるとはとても思えず、さらに制約がある可能性は高そうです。(時価総額100億円以下の会社では、決算すらほとんど報道されませんよね)

投資とは、良い会社を安く買うこと。このシミュレーションは「ニュースがポジティブかネガティブか」だけを見ていて「株価が安いか高いか」は無視していますから、バリュエーションを組み合わせたストラテジーに仕立て上げたときにどうなるかに興味がひかれます。そのうえで、日計りではなくせめて数ヶ月スパンで、かつ大型株でパフォーマンスが出せるようなものが出てきたときには必ずや実用化されるでしょう。

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