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- 2025/07/07 掲載
「PayPay経済圏」の実力検証、銀行・証券・保険まで広げた戦略は…成功だったのか?
前編はこちら(※この記事は後編です)
PayPayの最大のライバルは「現金」
ユーザー数と加盟店数を増やすことに注力して、登録ユーザー数を増やしているPayPayにおいて、特に注目されるのが、オープン戦略だ。2025年5月15日には、ソフトバンクと三井住友カードが、デジタル分野における包括的な業務提携に合意したとの発表があった。この提携で、PayPayと三井住友カードがアプリやポイントで連携することにより、さらに利便性の高いキャッシュレスサービスを実現することが期待される。PayPayはライバルの存在については、どのように認識しているのだろうか。PayPay広報の松本麻由香氏は、このように語っている。
「『ライバルは現金』というのが、PayPayの基本的な考え方です。つまり、お金がまつわるところならば、すべてに参入できると考えています。たとえば、セブンイレブンのセブン-イレブンアプリでもPayPayが使えます。セブン-イレブンアプリから、PayPayの『P』マークをタップして支払うと、セブンマイルとPayPayポイントの両方をもらえるサービスです。このように、さまざまなサービスにPayPayが入っていくことは可能だと考えています」(松本氏)
冒頭で述べたソフトバンクと三井住友カードの業務提携によって、PayPayと三井住友カードの「Vpass」「Olive」による連携の検討も始まっている。具体的には、「PayPayで三井住友カード優遇」「OliveでPayPayを優遇」「PayPayポイントとVポイントの相互交換を検討」が進行中なのだ。PayPay広報のチームリーダーである中川望氏は、こう語る。
「PayPayが提携する場合には、まずユーザーにとってメリットがあるのかが重要です。ユーザーの利便性が高くなれば、必然的にPayPayのサービスを使う人も増えることが期待できます。そのためには、基本的に組む相手は実績と信頼性が重要だと考えています」(中川氏)
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