• 2026/04/16 掲載

日本IBMが脳型AI用2ナノ半導体アクセラレーターを日本主導で開発

脳の仕組みを模倣、超低遅延と高効率な推論を両立

4
会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
日本IBMは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募事業に採択され、最先端の2ナノメートルプロセス技術を用いた次世代AI専用半導体向けアクセラレーターを日本主導で開発すると発表した。脳の仕組みを模倣した手法により、超低遅延と高効率な推論を両立し、AIの省電力化と高性能化を目指す。
photo
(画像:ビジネス+IT)
 日本IBMが開発に取り組むのは、脳の仕組みを取り入れた次世代型のAIアクセラレーターである。同社は、NEDOが公募した「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」における「低遅延・超低消費電力AIアクセラレータ開発」に採択された。米国IBMが次世代AI専用半導体を開発中である中、日本IBMは日本国内で2ナノメートル世代の先端技術を用いたアクセラレーターを開発することで、グローバル市場での競争力向上を図る。

 製造は国内企業であるラピダスに委託する計画である。開発される脳型AIアクセラレーターは、2ナノメートルプロセス技術を基盤とし、モジュラー・チップレットと高帯域幅メモリーを統合する。さらに、データ移動を極小化し計算負荷を軽減するRBI技術を適用することで、超低遅延かつ高効率な推論処理を実現する。これにより、高速かつ低コストで省エネルギーなAI駆動が可能となる。

画像
【図版付き記事はこちら】日本IBMが脳型AI用2ナノ半導体開発、ラピダスに委託(図版:ビジネス+IT)

 また、プロジェクトではハードウェア単体の開発にとどまらず、ソフトウェア群との協調最適化も進められる。コンパイラー、ランタイム、ドライバーなどのソフトウェアスタックをハードウェアと一体で設計し、標準的なAIフレームワークとのシームレスな統合を目指す。これにより、多様なAIワークロードに柔軟に対応できるオープンな技術基盤の構築を目標としている。

 実証段階においては、開発したアクセラレーターとソフトウェアスタックを統合したシステムを提供する。代表的なベンチマークテストを通じて、システム導入の容易さや省エネルギー性能を検証する方針である。近年、生成AIの急速な普及に伴い、データセンターにおける電力消費と運用コストの増大が課題となっている。

 今回開発されるアクセラレーターをサーバーに組み込むことで、電力効率を大幅に向上させることが期待される。本技術はクラウド環境だけでなく、工場などのエッジ環境や産業オートメーション、医療分野など、幅広い領域での高度なAI利活用を促進する。日本IBMは本取り組みを通じ、日本の先端半導体製造技術を活かしながら、持続可能な社会の実現とAI産業の競争力強化に貢献するとしている。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 4

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 1

  • 0

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像