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- 2026/03/05 掲載
キヤノンと米シノプシス、ラピダスに2ナノ半導体試作を委託
3社の技術を組み合わせ、設計・製造をアジャイル化
キヤノンと米シノプシス、ラピダスに画像処理2ナノ半導体試作を委託
先端半導体の量産を目指すラピダスに対し、キヤノンと米半導体設計大手のシノプシス日本法人が、次世代の画像処理用半導体の設計および試作を委託することが明らかになった。国内の大手需要家がラピダスの顧客候補となるのは今回が初めてとなる。この事業計画に対しては、国立研究開発法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が開発を支援すると公表しており、経済産業省も開発費の一部を支援してラピダスの課題であった顧客開拓を後押しする。ラピダスは現在、回路線幅2ナノメートル相当の最先端半導体の試作ラインを北海道千歳市の工場に構築しており、2027年度までの量産化を目標に掲げている。キヤノンとシノプシスは、共同で開発を目指す次世代の画像処理用チップに、このラピダスが有する2ナノ技術を活用する方針である。
画像処理用半導体は、近年急速に進展している自動車の自動運転技術や遠隔医療、さらにはAIや各種IoT機器など幅広い分野での応用が進んでおり、市場における需要が急速に拡大するとともに、さらなる高性能化が求められている。今回の委託事業は、ラピダスが持つ先端製造技術と、キヤノンおよびシノプシスの設計ノウハウを組み合わせることで、より効率的な開発を促進することを目的としている。
ラピダスは今回のキヤノンやシノプシスに加え、米IBMやカナダのテンストレント、国内のプリファードネットワークス、さくらインターネットなどからも半導体の製造委託や協業を獲得している。さらに現在、AI半導体やエッジコンピューティング分野向けを中心に、国内外60社以上の顧客企業と2ナノ世代半導体の受託生産に関する協議を進めており、量産化に向けた顧客開拓を着実に進展させている。
NEDOの支援によりプロジェクトは加速しており、2026年3月までの実用化を目指している。国内企業がラピダスへ生産を委託するという具体的な実績が積まれたことは極めて重要であり、今後他の国内企業に対してラピダスとの連携を促す強力な契機となる。キヤノンとシノプシスの取り組みは、成長を続ける画像半導体市場での競争力を高める戦略の一環として位置づけられている。
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