- 2026/05/22 掲載
川崎重工、米シリコンバレーにフィジカルAI拠点を開設 NVIDIAや富士通などと協業
NVIDIA、Analog Devices、Microsoft、富士通と協業
協業の初期段階では、世界共通の課題である深刻な労働力不足と高齢化に直面する医療・介護分野、および新たな移動手段を提供するモビリティ分野に注力する。具体的には、川崎重工が展開する自律走行サービスロボット「Nyokkey」や屋内配送ロボット「FORRO」、手術支援ロボット「hinotori」、人が乗れる四足歩行ロボット「CORLEO」などの実機群に、パートナー各社の先端技術を統合する。とりわけNVIDIAの高度なシミュレーション技術を活用することで、仮想空間でのテストを通じて実機試験を効率化し、開発期間の大幅な短縮を図る。医療機関向けには、医師や看護師の作業を直接支援するロボットシステムの構築を進める。
重厚長大産業からAIロボティクス企業への転換を図る川崎重工の動きに対し、金融市場も敏感に反応した。米国での新拠点開設と大手テック企業群との協業発表を受け、同社の株価は急騰した。証券アナリストは、この提携が同社のAIロボット開発を強力に後押しすると分析している。川崎重工の橋本康彦社長は5月21日の開所セレモニーで開発への決意を表明しており、同社は2027年3月期において、ロボット関連を含む新規事業投資に約100億円の追加費用を計上する計画を示した。人工知能の導入と実用化に向けた投資姿勢を鮮明にしており、次世代の自動化社会を見据えた事業展開を加速させる。
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