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  • 2026/04/28 掲載

LG・ヒュンデ・BMWらが今凄い? フィジカルAIの先「人型ロボット」開発戦争の全貌

連載:デジタル産業構造論

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人型ロボットを巡る競争が、今世界中で一気に加速している。フィジカルAIや生成AIの進化を背景に、ロボットは単なる自動化装置から“現場で判断し動く存在”へと変わり、産業構造そのものを塗り替えようとしている。プレイヤーは多岐に渡るが、本記事ではその中でも象徴的な動きを見せるLGエレクトロニクス、Hyundai(ヒュンデ)、BMWの戦略に注目する。生活・製造・物流と異なる領域から参入する彼らは、この新たな主戦場で何を狙い、どのように覇権を取りにいこうとしているのか──「人型ロボット開発戦争」の核心に迫る。
執筆:法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 小宮 昌人

法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 小宮 昌人

法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 / d-strategy,inc / Third Ecosystem,inc / Inclusive AI,inc 代表取締役CEO

 日立製作所、デロイトトーマツコンサルティング、野村総合研究所、産業革新投資機構 JIC-ベンチャーグロースインベストメンツを経て現職。2024年4月より東京国際大学データサイエンス研究所の特任准教授としてサプライチェーン×データサイエンスの教育・研究に従事。加えて、株式会社d-strategy,inc代表取締役CEOとして下記の企業支援を実施(https://dstrategyinc.com/)。

(1)企業のDX・ソリューション戦略・新規事業支援
(2)スタートアップの経営・事業戦略・事業開発支援
(3)大企業・CVCのオープンイノベーション・スタートアップ連携支援
(4)コンサルティングファーム・ソリューション会社向け後方支援

 専門は生成AIを用いた経営変革(Generative DX戦略)、デジタル技術を活用したビジネスモデル変革(プラットフォーム・リカーリング・ソリューションビジネスなど)、デザイン思考を用いた事業創出(社会課題起点)、インダストリー4.0・製造業IoT/DX、産業DX(建設・物流・農業など)、次世代モビリティ(空飛ぶクルマ、自動運転など)、スマートシティ・スーパーシティ、サステナビリティ(インダストリー5.0)、データ共有ネットワーク(IDSA、GAIA-X、Catena-Xなど)、ロボティクス・ロボットSIer、デジタルツイン・産業メタバース、エコシステムマネジメント、イノベーション創出・スタートアップ連携、ルール形成・標準化、デジタル地方事業創生など。

 近著に『メタ産業革命~メタバース×デジタルツインでビジネスが変わる~』(日経BP)、『製造業プラットフォーム戦略』(日経BP)、『日本型プラットフォームビジネス』(日本経済新聞出版社/共著)。経済産業省『サプライチェーン強靭化・高度化を通じた、我が国とASEAN一体となった成長の実現研究会』委員(2022)、経済産業省『デジタル時代のグローバルサプライチェーン高度化研究会/グローバルサプライチェーンデータ共有・連携WG』委員(2022)、Webメディア ビジネス+ITでの連載『デジタル産業構造論』(月1回)、日経産業新聞連載『戦略フォーサイト ものづくりDX』(2022年2月-3月)など。

【問い合わせ:masahito.komiya@dstrategyinc.com】

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いま、フィジカルAIのその先に…各社による「人型ロボット」の開発戦争が激化している…その全体像を解説する(後ほど詳しく解説します)
(Photo/Shutterstock.com)

次に来るのは「人型ロボット」? その理由とは

 ロボット活用の常識が大きく変わりつつある。その背景にあるのが、現実世界の物理法則や環境を学習し、シミュレーションと実行を行う「フィジカルAI」と、機器内部で状況に応じて柔軟に動作を変える「エンベデッドAI」の進化である。

 さらに生成AIの発展により、ロボットの制御コードを自動生成し、自然言語で指示できるようになったことで、専門知識がなくても高度な作業を任せられる環境が整いつつある。こうした技術の融合により、ロボットは単なる自動化装置から、状況に応じて判断し複数の作業をこなす存在へと進化している。
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【関連記事】【完全解説】今1番熱い…トヨタ・ホンダら最強企業の「超・日本的な」生成AI活用術

 その中で、人間と同じ設備や環境をそのまま活用できるヒューマノイド(人型ロボット)が注目を集め、家庭や製造・物流の現場で実用化が進み始めている。

 ここからは、そんなヒューマノイドについて、米国の先端展示会CES 2026で見られた最新動向を徹底解説する。

 毎年1月初旬にラスベガスで開催されているCES(Consumer Electronics Show)は毎年先端技術の展示がなされるとともに、企業からの戦略が発表されるなどイノベーションにおいて重要な位置付けとなっている。

 2026年での動向としては、中国メーカーも含めて至る所にヒューマノイドロボット企業の展示が溢れており、まさに「ヒューマノイドロボット祭り」と呼ぶべき状況を呈していた。その中でも、主要な企業の動向について触れていきたい。

【LGエレクトロニクス】家事負担減る「AIエージェント家電」

 韓国企業の躍進もCES2026の際立った特徴であり、特にLGとヒュンデの発表が注目を集めた。LGは、家事の負担を完全に無くす「ゼロ・レーバー・ホーム(Zero Labor Home)」というビジョンを提唱した。その中核となる戦略が、AIエージェントが組み込まれたスマート家電と、ヒューマノイドロボットとの高度な連携である。

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