- 2026/10/02 13:00 掲載
グーグル、AI半導体TPU搭載の試作衛星を軌道投入 宇宙データセンター構想の実地試験へ
試作衛星は、地球観測衛星を手掛けるプラネット・ラボと共同で開発した。プラネット・ラボによると、今回のミッションは米カリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられ、同社は試作衛星を含む20基の衛星を軌道に投入した。グーグルのAI向け半導体TPU(Tensor Processing Unit)を宇宙で試すのは今回が初めてとしている。
グーグルは今後数週間をかけ、打ち上げ時の物理的な負荷や宇宙の放射線、極端な温度変化にTPUがどう耐えるかについて、軌道上でデータを集める。研究の詳細をまとめた査読付き論文は学術誌「Joule」に掲載された。同計画を率いるトラビス・ビールズ氏は「宇宙でしか試せないこともある。実験を始めるにあたり、得られた知見を設計の改良に生かしていく」とコメントしている。
グーグルが9月24日に公開した解説によると、打ち上げ時には重力の最大10倍の加速度がかかり、TPUなどの部品単体では50?100Gに達することもある。同社は米カリフォルニア大学デービス校の施設でAI処理を動かしながら陽子線を照射する試験を行い、TPU「Trillium」が5年間の宇宙ミッションで受ける線量を上回る放射線にも耐えたという。真空中では空気で熱を逃がせないため、ヒートパイプと放熱板を組み合わせた冷却方式も試す。
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