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日本の製造業における「デジタル化の遅れ」が指摘される中、AI活用やDX推進による競争力強化は、産業全体にとって喫緊の経営課題だ。大企業では一定の進展が見られる一方で、サプライチェーンを支える中小企業においては依然として多くの課題が山積している。こうした現状を踏まえ、三菱重工業の苑田 義明氏、カクシンの天野 眞也氏、ブーステックの千葉 伶子氏の3名が、今後の方向性について意見を交わした。
対策をしないと「20年以上遅れ続ける」
「2019~2020年頃までは“DXが遅れている”という指摘が目立っていましたが、直近1~2年で大手企業はすでに着手しつつあります。ただし、日本の製造業は中小企業が裾野を支えており、サプライチェーン全体で見ると依然として課題は多いと感じています」(天野氏)
一方、35年にわたり三菱重工業で500を超える製品のIT革新に携わり、現在は国際標準化の現場にも関わる苑田氏は、日本のデジタル化が抱える本質的な課題について次のように警鐘を鳴らす。
「このまま有効な手だてを講じなければ、日本はデータ利活用や相互運用性の観点で20年の遅れがさらに拡大します。その結果、ものづくり全体が競争力を失いかねません」(苑田氏)
加えて近年、注目を集めている生成AIや機械学習の活用についても、議論の浅さを懸念する声が上がった。
「生成AIや機械学習AIの導入そのものを否定するつもりはありませんが、話題性の高い領域ばかりが注目され、より本質的で戦略的なAI活用が置き去りにされていることが、かえって日本の製造業を弱体化させている可能性があります」(苑田氏)
では、日本の製造業はこの変革の波にどのように向き合い、真の意味でのDXとAI活用を進めていくべきなのか。大企業と中小企業とのリソース格差、短期視点に陥りがちな導入姿勢など、構造的課題を前提にしつつ、それぞれの立場から現実的なアプローチと今後の展望を提示した。
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・その“遅れ”が武器になる「逆転の発想」とは?
・現場力を象徴──先進企業のAI事例
・製造業なのに「YouTubeで10万人突破」、情報発信のリアル
・本当に強い企業が仕込んでいる“10年スパンのDX”
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