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- 2025/01/27 掲載
ビジネス力低い日本人…でも「リスキリング」で何を学ぶべき? 3つの探索手順のススメ
連載:野口悠紀雄のデジタルイノベーションの本質
1940年、東京に生まれる。 1963年、東京大学工学部卒業。 1964年、大蔵省入省。 1972年、エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。 一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを歴任。一橋大学名誉教授。
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リスキリングと学校の勉強の「大きな違い」
リスキリングを行うに当たっては、目的と方向を正しく把握することが最も重要だ。これらを間違えては、どんなに時間をかけ、どんなに努力しても、意味がない。リスニングで最も重要なのは、「何を目的として、どのような内容について学ぶか」だ。本欄12月16日の記事では、セミナーのテーマや米国の企業が求めているスキルについて述べた。しかしそれらは、企業や社会が求めているものであって、それらが自分に合ったものであるかどうかはわからない。
9月9日と9月23日の記事では、資格試験のために独学で勉強することを述べた。これは、目的と方向が決まっている場合のことだ。それに先立って、どの分野のどの資格試験を選ぶかが問題だ。
何を勉強すべきかに対する具体的な答えは、人によって大きく違う。この点が、学齢期における勉強と大きく違う点だ。学齢期の勉強内容は、誰にも共通して必要とされることがほとんどだ。したがって、専攻のおおまかな区別さえ決めれば、学ぶべき内容は大同小異である。
しかし、リスキリングの場合には、そうではない。まず何を目標とするかが異なる。そして、現時点でどれだけの能力や知識を持っているかも、個人によって大きく異なる。だから、リスキリングによって獲得すべき内容も、個人によって大きく異なるのだ。
したがって、リスキリングの対象としてどの分野を選ぶかについて、情報収集が必要だ。では、どうやって情報を収集するか? 【次ページ】リスキリングで何を学ぶべき?「情報収集」の最新手法
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