- 会員限定
- 2024/09/09 掲載
経験して実感「タイパ最強」の勉強法、「ChatGPTとの融合」で資格試験に最短合格?
連載:野口悠紀雄のデジタルイノベーションの本質
1940年、東京に生まれる。 1963年、東京大学工学部卒業。 1964年、大蔵省入省。 1972年、エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。 一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを歴任。一橋大学名誉教授。
noteアカウント:https://note.com/yukionoguchi
Twitterアカウント:@yukionoguchi10
野口ホームページ:https://www.noguchi.co.jp/
★本連載が書籍化されました★
『どうすれば日本経済は復活できるのか』 著者:野口悠紀雄
購入サイトはこちら:https://www.sbcr.jp/product/4815610104/
情報がほしいとき「検索エンジンでは不十分」な例
情報を得たいとき、ほとんどの人は検索エンジンを用いる。天気予報や地震情報などの一般的情報の場合には、これで良い。必要な情報は、誰にとっても同じだからだ。テレビや新聞等のマスメディアで流される情報は、こうしたものである。しかし、必要とされる情報が受け手によって異なる場合もある。この場合には、検索エンジンが適切な情報を提供してくれるとは限らない。ある程度のことは分かるが、きめ細かい情報ではない。
たとえば10年後に定年を控えている人が、定年後にも収入を得る手段として資格を取りたいと考えているとしよう。その場合に、それまで受けた教育や、仕事を通じて学んだ知識の内容が人によって大きく違うので、どのように勉強を進めたら良いのかという情報も大きく違う。これは資格試験に限らず、社会人になってからの勉強やリスキリングについても、一般的に言えることだ。
だから、検索エンジンでは適切な答えを得られない場合が多い。
情報がほしいとき「ChatGPTが有効」な例
こうした場合に、ChatGPTが貴重な情報を提供してくれる。ChatGPTの進歩は目覚ましい。1年前とはまるで違う。特に重要な変化は、外部のWebサイトにアクセスして、比較的最近の情報まで調べてくれることだ。
マイクロソフトのCopilotやグーグルのGeminiもWebサイトにアクセスしてくれるのだが、私の印象では必ずしも適切なサイトを調べていない。そして、誤った情報を提供している場合も多いように思われる。ChatGPT-4のほうが信頼できるサイトを検索しているように思える。
資格試験の問題に戻る。 【次ページ】タイパ最強「逆向き勉強法」に「ChatGPT」を融合させると…
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR