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- 2021/10/22 掲載
波乱の日本株を大予想、「ハロウィン」と「衆院選」が重なる今年は要注意なワケ
なぜか株価が上昇する?「ハロウィン効果」とは
「ハロウィン効果」もアノマリーの1つで、「毎年10月31日のハロウィンの時期に株価が低くなり、翌年の春頃にかけて上昇しやすい」というものだ。「昼の時間が短くなる時期は、投資家が弱気になり株価が下落しやすい一方、冬至を過ぎると投資家が楽観的になるため株価も上昇しやすい」など諸説あるが、はっきりとしたことは分かっていないのだ。
実際、2000年以降について各月末から6カ月後の日経平均の騰落率(各月20回ずつの平均騰落率)を調べると、10月末が7.1%で最も高かった。しかし、これだけでは、偶然ある年の騰落率が非常に高く平均値を引き上げたのかもしれない。
そこで上昇・下落した回数と各々の騰落率を確認すると、10月は20回のうち15回上昇で勝率トップとなった。上昇した15回の平均騰落率は12.9%だ。日経平均のハロウィン効果は信じるに値するかもしれない。
米国株でも同様に調べたところ、NYダウの平均騰落率は10月が5.9%で最も高かった。また、上昇・下落回数は12か月のうち唯一の17勝3敗で、勝率でも10月が最も高い結果となった。
ハロウィンと重なる「衆院選」、投票日前後の株価の動きは?
今年もハロウィン効果による株価上昇を期待したいところだが、ハロウィン当日の10月31日は衆議院総選挙の投票日と重なる。コロナ禍で政治への関心が高まっている中では特殊ケースとも言え、過去の経験則が当てはまらないかもしれないのだ。
ちなみに、国政総選挙に絡むアノマリーに「選挙は買い」というものがある。「解散から投票日までは株価が上昇しやすい」とされており、その背景には選挙戦で各党が大型の経済対策や社会保障制度の充実など“明るい未来”を掲げることがあるようだ。
解散後から投票日までは株価上昇の可能性があるとして、それでは投票日以降はどうなるのだろうか。ここからは、過去、衆議院選挙後に株価がどう変化していったのか、傾向を解説する。
【次ページ】衆院選後の株価は上がるのか?下がるのか?
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