- 2026/08/24 17:05 掲載
中東混乱でも精製益4.8倍に急伸──シノペック、純利益19%増
財新は、石油・石油化学製品の販売価格が原油価格の上昇に伴って上向いたことに加え、航空燃料やナフサ、精製副産物など高付加価値品の生産拡大が利益を押し上げたと報じた。原油や石油製品の価格上昇による在庫面での増益効果もあったという。
とりわけ改善が目立ったのが精製部門だ。営業利益は170億2,100万元(約4,029億円)と前年同期比381.5%増加した。精製マージンも1トン当たり453元(約1万724円)と44.1%上昇した。一方、原油処理量は1億1,331万トンと5.6%減少。シノペックは、中東以外からの原油調達を広げ、市況に応じて購入時期を調整するとともに、採算性を踏まえて製品構成を見直したとしている。
ただ、中東情勢はシノペックにとって一方的な追い風ではない。同社は必要な原油の約半分を中東から調達している。ホルムズ海峡は3月以降、大幅に通航が制約された状態が続いた。中東情勢による国際原油価格の変動で輸入原油の調達コストも上昇したほか、国内では高値による燃料需要の低迷や新エネルギーへの代替も進んだ。
さらに、原油や燃料価格の大幅な変動を受け、上半期には約160億元(約3,788億円)の減損を計上した。シノペックは下半期についても地政学情勢や世界の需給、在庫動向によって国際原油価格の不確実性が高まるとみている。下半期の原油処理量は1億1,300万トンを計画しており、上半期とほぼ同じ水準を維持する方針だ。
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