• 2026/08/24 17:05 掲載

中東混乱でも精製益4.8倍に急伸──シノペック、純利益19%増

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
中国石油化工(シノペック)が、中東情勢の悪化で原油調達コストが上昇し、国内需要も弱い中で2026年上半期の増益を確保した。中東以外からの原油調達拡大や、市況に応じた購入時期の調整、高採算品への生産シフトが精製部門を下支えした。一方で巨額の減損も計上しており、地政学リスクへの対応力が業績を左右した格好だ。
 中国石油化工(シノペック)は8月23日、2026年上半期の決算を発表した。中国会計基準で売上高は1兆4,366億元(約34兆円)と前年同期比2.0%増、親会社株主に帰属する純利益は256億2,700万元(約6,067億円)と19.3%増えた。IFRSでは株主帰属利益が265億6,700万元(約6,289億円)と11.9%増だった。

画像
【図版付き記事はこちら】
シノペックは下半期についても地政学情勢や世界の需給動向によって国際原油価格の不確実性が高まるとみる
(画像:本文をもとに生成AIで作成)

 財新は、石油・石油化学製品の販売価格が原油価格の上昇に伴って上向いたことに加え、航空燃料やナフサ、精製副産物など高付加価値品の生産拡大が利益を押し上げたと報じた。原油や石油製品の価格上昇による在庫面での増益効果もあったという。

 とりわけ改善が目立ったのが精製部門だ。営業利益は170億2,100万元(約4,029億円)と前年同期比381.5%増加した。精製マージンも1トン当たり453元(約1万724円)と44.1%上昇した。一方、原油処理量は1億1,331万トンと5.6%減少。シノペックは、中東以外からの原油調達を広げ、市況に応じて購入時期を調整するとともに、採算性を踏まえて製品構成を見直したとしている。

 ただ、中東情勢はシノペックにとって一方的な追い風ではない。同社は必要な原油の約半分を中東から調達している。ホルムズ海峡は3月以降、大幅に通航が制約された状態が続いた。中東情勢による国際原油価格の変動で輸入原油の調達コストも上昇したほか、国内では高値による燃料需要の低迷や新エネルギーへの代替も進んだ。

 さらに、原油や燃料価格の大幅な変動を受け、上半期には約160億元(約3,788億円)の減損を計上した。シノペックは下半期についても地政学情勢や世界の需給、在庫動向によって国際原油価格の不確実性が高まるとみている。下半期の原油処理量は1億1,300万トンを計画しており、上半期とほぼ同じ水準を維持する方針だ。

Googleで見つけやすく

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像