- 2026/08/25 18:00 掲載
Anthropicが独自AIチップ開発に向け、Google TPU創設者のアミール・サレク氏を採用
推論コスト削減や電力効率向上を目指す独自半導体の設計を指揮
新体制において同氏は計算基盤部門トップのジェームズブラッドベリー氏の直属として計算基盤チームに加わる。同社は現在、モデルの学習や膨大な推論処理を行うにあたり、NvidiaのGPUやGoogleのTPU、AmazonのTrainiumなどを利用している。今回の人材獲得はこれらの既存インフラを即座に置き換えるものではなく、独自チップも選択肢に加えるマルチチップ戦略の一環として進められている。AnthropicはAIモデルとハードウェアを共同設計することで、AIをより高速かつ効率的に動作させる方針を示している。一方、独自チップの具体的な用途や仕様については現時点で明らかにされていない。
ハードウェア部門の組織強化は今年に入ってから急速に進められている。2026年6月には競合であるOpenAIで推論用チップの開発に携わったクライブチャン氏も同社へ移籍した。さらに、自社チップの製造パートナー候補として韓国のサムスン電子と協議していることも報じられている。報道によれば、サムスンの次世代2ナノメートルプロセス技術や先進的なパッケージング技術の利用を検討しているという。ただし、チップの用途や具体的な仕様、サムスンとの提携についてAnthropicから正式な発表は行われていない。
AI開発競争が激化する中、ユーザーからのリクエストに応答する推論処理のコスト削減と、計算インフラの安定的な確保が業界全体の課題となっている。OpenAIも半導体大手のBroadcomと共同開発した推論向けAIチップ「Jalapeno」を2026年6月に発表しており、主要なAI企業が自社モデルの性能向上だけでなく、根幹となるハードウェアの設計までを含めた垂直統合を推し進める動きが一段と加速している。
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